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バイドゥ(百度)株式会社で働くR&Dエンジニアとして、世界一楽しい検索エンジンを作っています。情報系大学院生が、腕一本で「世界で一番アツい会社」に就職するまで&してからの記録。

Archive for the ‘就職’ Category

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やっと就活も一段落して、博士も無事取れたので、自分の就活体験について、「就活を始める前の自分に伝えたい、博士の就活のコツ」という形で書いてみる。同じ境遇にある人の参考になれば幸いです。

■ 情報収集フェーズ と 応募フェーズは分ける

まず大前提として、博士を出て就職しようという場合、大企業で博士新卒の枠に収まるのでなければ、「けものみち」就活は覚悟しなければいけないということ。それだけ、基本的なスキルに加え、枠にとらわれない柔軟性、積極性、対人能力が求められる。修士までの「レールの敷かれた」就活とはかなり事情が異なるので、ここでは梅田さんの言葉を借りて「けものみち」就活と呼んでみたい。

就活を始める前の自分に一つだけ最も大切なことを伝えられるとしたら、「まず情報収集を、早めに、徹底的にやっておく」ことをアドバイスするとおもう。情報収集といっても、企業のウェブを見たり、『就職四季報』を見たりといった表面的なことではなく(もちろんそれも大事だが)、実際に社員の人に会って話を聞いたり、オフィスの見学をしたり、可能ならばインターンのような形で働けるとベスト。

社員の方というのは、普通は自分の会社のことなら喜んで紹介してくれると思うので、気軽に「興味があるので話を聞きたい」とコンタクトしてみると良いと思う。もちろん、ただ単に話を聞くだけじゃ都合が良いだけので、自分からも提供できるネタを持って行くと良い(例えば研究紹介とかデモとか)

そもそもこのような情報収集は就活には必須だけど、さらに、「情報収集フェーズ」と「応募フェーズ」を分け、ある程度情報が出そろってから実際に受け始めることをオススメする。このためには、情報収集については、とにかく早く動き始める必要がある。博士を順調に3年で出られるとしたら、2年の半ばごろには回りに「就活してます」宣言して、「もう就活ですか、早いですね?」と言われるぐらいのタイミング。

なお、現在の経済状況がこんな有様なので、良いな~と思っていた企業(ポジション)に求人が無いなんてザラ。なおさら「情報収集フェーズを分ける」のは重要。

■ 「人、人、人」

不動産における三つの重要な要素は「場所、場所、場所」とはよく言われるが、「けものみち」就職活動に重要な三つの要素は間違い無く「人、人、人」である。就活において重要な情報はネットの上には無い場合が多いし、「チャンスは人に乗ってやってくる」という言葉(千葉智之『出逢いの大学』より)に加えて、自分としては「情報は人に乗ってやってくる」も付け加えたいと思う。

このためには、普段から人的ネットワークについてほんのちょっとだけ余分に意識すると良い。自分は(国内|国際)会議に参加するたびに「毎回、新しい知り合いを最低5人は作る」ことを目的に積極的に顔を出していたが、今のところコンスタントに(目標を上回るペースで)達成できており、そこで得られた恩恵は研究や就職に限らず計り知れない。もちろん、そのためには当該分野である程度の成果を上げることが必要条件だとおもう。

目標としては、応募したいと考えている全ての会社に対して、そこの社員の方と直接面識があるか、最低でも共通の知人1人の紹介で繋がれる、といったところを目指したい。

■ 精神面と身体面を鍛えておく

「けものみち」就活に限らず、就活は長丁場になりがちで、気を遣う面接や会社訪問の連続は、たとえうまく行っていたとしても精神的にもけっこう堪えるものがある。また、1社を受けるためのコスト(実際に訪問する時間に加え、企業研究や面接対策に費やす時間)は膨大なものになる。ただでさえ博士論文や研究で忙しい博士後半なので、時間的にもかなり厳しくなるのは覚悟すべき。このために、ストレスに負けない精神面と、体力的な身体面に注意しておきたい。

個人的には、「研究と全く関係無くて」「ある程度身体を使う」趣味を持つのがオススメ。スポーツとか楽器とか旅行とか。これは、博士の長い研究生活に対しても言えるけどね。

■ 応募する最適なタイミングを見極める

「就活で理想なのは、応募した会社全てから同時に内定が出ること」とMSRでインターンしていた時に同僚が言ってた。まず全てのオファーが出そろうまで待って、そこから最適なものを一つ選ぶそうな。新卒採用で無い限り、オファー(内定)の出るタイミングはなかなか予測できないし、内定の長期間のキープもほぼ不可能である。(ただし、面接のスケジュール調整をうまく使って、複数社の応募の進行具合を調整するという技もある)

そこで、複数社に応募する場合は特に、応募するタイミングと順番が重要になってくる(この件に関して自分はダメダメで、色んな人に多大な迷惑をかけたのだけど・・・)このとき参考になるのが、「最適停止の理論」というもので、これは例えば10社を順に受けるとき、どの会社から内定が出た段階で就活をストップすべきか、ということに関して確率的な最適解を与えてくれる。詳しくは以下のページ

【秋山仁のこんなところにも数学が!】(31)最適停止の理論 (1/2ページ)
http://sankei.jp.msn.com/culture/academic/080812/acd0808120723004-n1.htm

を参照してほしいが、この最適戦略に従うと、平均で10社中上から2.55位ぐらいのところに入社できるそうな(期待値なので、実際は1位のとこに入れるかもしれないし、10位かもしれないが、平均的に。)もちろん、「それまでに内定の出た会社が魅力度という観点で完全にランク付けできる」という前提があるが、この前提がけっこうくせ者だったりして。

ちなみにこの理論、「10人の異性と順番に付き合うとして、何番目の人と結婚すべきか?」「10人の応募者を順に面接するとして、何番目の人を採用すべきか?」という問題にも応用できて、個人的にもこれは興味深いトピックだったり。。。

■ ネットをフル活用する

上で「人」が重要だと書いたけど、同時にネットをフル活用することも大事だとおもう。これは車の両輪のようなもので、両方そろってこそまさにパワーが発揮できる。

個人的な意見としては、ネットで就活のために自分のブランディングや広報を行うという場合、現時点でブログ以上に手軽で効果的なツールは無いと思っている。面白いブログを書いている人は、会ってもやはり面白い人である場合が多いし、こういう「ネット上の知名度」の重要性は今後増す一方だと思う。もちろん、面白いWebサービスやソフトウェアを作って公開するなど、知名度を上げる戦略はブログに限ったものではないが、その場合でもやはりブログぐらいは持っておいてほうが良い。

あと、最終的な決定に関しては寄与しなかったが、個人的にはLinkedInもかなりオススメ。登録してから、企業の人事部やヘッドハンターからオファー(応募のお誘い)を何件もいただいたし、こちらから企業の人にコンタクトする場合にもかなり使えるサービスである。

■ 洋書の就職本を読む

就活を始めてから、巷に溢れるいわゆる「就活本」の類をいくつか読んでみたのだけど、総じてレベルが低いと思った(もちろん、自分が単に良い本に当たらなかったという可能性もあるので、オススメの本をご存じの方はぜひコメント等で教えてください!)

そもそも、バイトの面接ならともかく、博士の「けものみち」就活に「就活本」が役立つと考える自分がそもそも間違っていたのだが、博士に限らず、例えば面接の「想定問答集」みたいなものを本気で買って練習している人が居るかと思うとちょっとゲンナリする。下でも詳しく書くが、本気で自分がその会社で働きたくて、かつその能力がある場合、スキルとして何を求められるのか、面接で何を聞かれるのかぐらいはだいたい想像が付くものだと思うのだけど。

一方、今回は洋書の「就職本」をいくつか読んでみたが、平均レベルは総じて高い傾向がある。前にも書いたが、就職本の「けものみち度」は、間違い無く海の向こうの方が上である(Amazonで「Job hunt」で検索するとぞろぞろ出てくる)。例えば、「気になる会社のリストを用意して、上から順に、片っ端から電話をかけろ」とかいう過激な?アドバイスもあって、それを愚直に実行するかどうかはともかくとしても、色々と開眼することがあるかと思う。

この記事で紹介した



Orville Pierson: The Unwritten Rules of Highly Effective Job Search
http://www.amazon.com/dp/0071464042

の他にも、個人的に激しくオススメしたいのが、



John Mongan, Noah Suojanen, Eric Giguere: Programming Interviews Exposed
http://www.amazon.com/dp/047012167X

で、これは近年、ソフトウェアエンジニア等を採用する際にポピュラーになりつつある「プログラミング面接」についてのほぼ唯一とも言える対策本である。他の分野には関係無いと思うが、ソフトウェアに関連する職を受ける、もしくは面接する予定の人には必読の書だとおもっている。(プログラミング面接対策についてはまた改めて書く)

■ 採用というシステムをメタ視点で考える

「もし自分が会社の人事なら、この会社のこういう状況を考えると、こういうようような採用試験を課して、こういうことができる、こういう人を採る」というように、採用システムをメタに考えることができれば、上に書いたように「○○社の面接では、どんなふうに答えれば通りますか?」というマヌケな質問をしなくて済む。そういう意味で、「就活生は、イタすぎる」と斬ってくれた就活のバカヤローはかなり痛快だった(ただし、この本が就活そのものに役に立つかどうかは疑問である)。

さらにメタ度を上げていくと、会社にとって結局「人=カネ」なので、会社のカネの流れ、ひいては経済の流れにまで行き着くので、早い段階からそういう情報に敏感になっておく必要がある。もっとも、こういった類の「メタ視点」は、就職に限らず自分がその会社で働くことになってからも重要であるのは言うまでもない。

■ 自分探し、大いに結構

これまた前にも書いたが、就活と恋愛はとても良く似ている(そのせいで「婚活」なる言葉が生まれたのだが)。真剣に恋愛するとびっくりすることの一つが、相手を通じて、否が応でも「自分」という人間がありありと浮き彫りにされること。

これは就職に関しても同じで、よく就職するに当たっては、「自己分析」が大切、と言われるが、「自分」なんてものは机にじっと座って、「自己分析シート」を前にしてウンウンうなっていても分析できるものでも無く、相手に対して真剣にぶつかって、それに対する自分の反応を見た上で初めて徐々に分かってくるようなものだと思う。

そういった意味で、異性と付き合っていくうちに、「相手に対してゆずれない物」の優先順位が徐々に変化するのと同じように、就活中に、「会社に重視すること」などの視点が変わってくるのは大いにあり得るし、むしろそれ自体が就活の大きな成果だと思う。

実際、就活中にその会社のことを知る良い方法の一つは、実際に採用試験を受けてみることである。面接の担当者が魅力的ではなかったり、技術職採用なのにどうでも良い質問(「自分を動物に例えると何ですか?」みたいなの)ばかりされたりして、採用試験を受けているその場から会社に対するイメージが変わっていくこともある。こういう「違和感」みたいなものは入社後にさらに増幅する可能性が高いので大切にしたい。

なので、個人的には就活を通じた「自分探し」というのは大いに結構で、というか、そういった「自分の価値観のrefinement」自体も含めて、就活の大事なプロセスである気がする。

ただし、そもそも就職活動に限らないけど、選択にあたって自分の譲れない「軸」を持っておくことは重要だと思う。なんだか、だんだんと自己啓発本みたいなノリになってきたけど、自分の場合、

1.「迷ったら、人と違う方を選ぶ」
2.「迷ったら、得しそう、ではなく、楽しそう、を選ぶ」
3.「迷ったら、より難しそう(チャレンジング)な方を選ぶ」

という基本的な3つの行動指針があって、就活中に(というか人生全般で)迷った時にはいつもこのことを意識していた。これらは何も自分のオリジナルではなく、

1.は渡辺千賀著『ヒューマン2.0』
2.は大村あつし著『人生は数式で考えるとうまくいく』
3.はポール グレアム著『ハッカーと画家』

からそれぞれ共感した「指針」をつまみ食いしたものである。上で「会社を魅力度でランキングすること自体が難しい」ということを書いたが、迷ったときは行動指針に合わせて「どちらかより指針に合っているか」で判断すると楽になることが多い。

なお、このブログでも繰り返しオススメしているが、今では「インターン」という「会社で給料をもらいながらお試しで働いてみる」、恋愛の例えで言うと「異性と付き合う前に一夜を共にできる(?)」という素晴らしいシステムがある。日本ではまだまだちゃんとしたインターン制度を提供している企業は少ないけど、「その会社のことを知る」という点でインターン以上に良い方法は無いと思っている。

■ そんなこんなで

友人・知人にはある程度伝えたけど、4月からバイドゥ(百度)株式会社のR&Dエンジニアとしてはたらくことになりました。いろいろと紆余曲折があったけど、上の指針に照らして、単純に「最も人と違って、最も楽しそうで、最もチャレンジングな」ところを選べたと思う。ちなみに最初の勤務地は上海のR&Dセンターの予定。今からワクワクしてます。

なお、就活にあたっては、指導教官のT先生、mamorukさんsassanoさんをはじめ、多くの方々のお世話になりました。どうもありがとうございました。

ちなみに、もともとこのブログ、「海外就職記」という名前で始めたものだった。海外で就職したいけど、どうやって就活したら良いかわからない!ということで、それなら自分の就職自体をネタにして、ブログで報告したりフィードバックをもらったりしたら良いのでは?と考えたのがきっかけ。

結局、夏にアメリカに3ヶ月インターンに行って、「海外で仕事したい欲」がある程度満たされてしまったことに加え、自分が目指していたのは、「海外で働くこと」ではなく、「人と違う(交換不可能な)環境で働く」ことだったと分かった。加えて、ブログで就活の過程を公開すること自体、けっこうデリケートな話なども含むし、なんとなく品の良いことではないような感じがしたので、普通の個人ブログになっていたが、今ならこうやって書けるので、本来の目的達成してやったり、という感じである。(しかも、フタを開けてみたら、実際海外で働くことになって自分でもびっくりしていたり!)

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    今さらですがマイクロソフト・リサーチでのインターンシップ最終週を紹介。EMNLPのauthor responseも書いたし、明日から休暇で青島まで4日ほど行ってきます。

    MindNet

    MSRのNLPグループでのプロジェクトの一つにMindNetというものがあって、このプロジェクト自体、NLPグループ設立初期のころからあるけっこう古いものである。ずっと前にたまたまランチでその話題が出たときに、自分の興味と近いので興奮して話を聞いてたら、ミーティングとして時間を取ってプロジェクトについて紹介してくれることになった。lucy-vとbill-dがプロジェクトの概要からデモまでをざっと話してくれたので、興奮してインターンのHoifungと一緒に質問しまくる。もう最終週で機会が無いということで2回目の機会まで用意してくれて本当にありがたい。

    実は自分がMSRのことを始めて知ったのもこのMindNetがきっかけで、数年前の言語処理学会全国大会(@高松)でhisamiさんが発表しに来てた時に遡る。そのときは研究の右も左も分からないM1だった気がするが、同義語抽出の話と関係があるので果敢にも質問しに行ってた。このときに既に「この人たちはすげえ」と感動して、研究室に戻ってから興奮気味に論文を紹介していた記憶があるけど、まさかこんな感じで中で一緒に仕事ができるなんて夢にも思わなかった。

    インターン最終日にはlucy-vが用事があるということで早めにお別れの挨拶。MindNetに興味があるなら自分にプロジェクトを設定しておいてあげるから来年も来なよ、と言ってくれてちょっと嬉しいけど、「いや実はもうPh.D.最終学年なんですけど」って話する。そういえばまだ言ってなかった。後は就職の話とか。もう1年あったらインターンでまたぜひ来てみたい。

    クルージング

    月曜にはインターンのイベントでクルージングがあるというので行ってくる。バス4台分ぐらいのインターンがみんな3階建てぐらいの巨大なボートに乗り込み、Lake Washingtonの湖岸を湖側から見て回るというもの。本当は他に行きたいトークがって迷っていたのだけど、結局色々な人とたくさん話せて来てよかったと思った。同じグループのインターンのYiが同じくPh.D.の最終学年なので進路について色々と相談したり。彼は「ポスドクでヨーロッパを転々としたい」って(半分)冗談で話してたけど、けっこう魅力的な選択肢かもしれない。

    クルージングの目玉はビル・ゲイツ邸を湖側から見るところで、わざわざボートを止めてガイドの人が説明してくれる。ビル・ゲイツ邸については、「地上で見える部分より地下に隠れてる部分の方が大きい」「美術品の個人ギャラリーが地下にある」「セキュリティをN人も雇ってる」など色々な噂(都市伝説)を既に聞いていたのでちゃんと説明が聞けてよかったかも。

    今年からビル・ゲイツ氏は会長職を退いてしまったので、毎年恒例の「ゲイツ邸でのインターン向けBBQパーティ」はナシ。代わりにこうやって家を見れたり、あとスティーブ・バルマーに会える!みたいなイベントもあったのだけど、こちらは知る限りインターンは誰も行ってなかった(笑

    最終週末

    最終週の直前の週末が、インターンの実質的な最後の週末になる(本当に最後の週末は移動で全部潰れる)金曜にはCharlieが会社まで迎えに来てくれたので、Visitorとして会社内を案内する。その後は2人でVisitor Centerまで行く。マイクロソフトでは来客用に「Visitor Center」と「Company Store」が一緒になった建物があって、会社に関する展示を見たり関連グッズを買ったりできる。でも正直Visitor Centerはあまり面白くないので、これから行く人にはオススメしない。XBoxで遊ぼうにもコントローラーの電池が切れてたり壊れてたり。無料なのであんまり文句は言えない。

    その後はESLの先生としてお世話になっているEstrellaの家に招かれてディナー。彼女の家、Shorelineからさらに遠いMukilteoにある。この変な名前の都市、ネイティブ・アメリカンの言葉が語源だそうで、発音しようすると今だに噛むのだけど、位置としてはLake Washington沿いのWidbey Islandのちょうど対岸にある絶景スポットである。Lake Washingtonの向こうに沈んで行く美しい夕日を眺めながら3人でおいしい食事をいただく。疲れてた割には話も盛り上がって家に着いたら12時を回る。最後の週末としては申し分ない。もうこの地域を離れなきゃいけないと思うと本当に名残惜しい気分である。

    続きはまたお盆ぐらいに更新します。

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  • 先週まで、インドのハイデラバードで開かれた国際学会IJCNLPに行っていました。ハイデラバードの観光とかグルメとか自爆テロ(?)とかについては他の人もいろいろと言ってたり書いてたりするのであえて触れません。

    今回は、就職活動における国際学会の活用について書きます。今回のIJCNLP、Opening Sessionで松本先生がおっしゃってたアナウンスによると、

    - 応募件数270ぐらい
    - 採択数67ぐらい
    - オーラル採択率25%ぐらい ポスター入れると49%ぐらい
    - 一番多いのが日本からの発表 42件
    - 次が中国 21件
    - 次アメリカ、11件
    - 次インド、数覚えてない

    という参加状況で、日本人率の非常に高い学会でした。ちなみに上の数字は自分の記憶だけがベースですので、正確でない可能性があります。(ACLみたいにスライドで出してほしかった・・・。)

    自分は、「学会(特に国際学会)に行ったら、最低でも5人は新しい知り合いを作る」を常日頃から目標としていて、これまでコンスタントに達成できているのですが、今回はそれも初日に早々と達成してしまい、そこからは芋づる式、実りの多い学会だったと思います(いつも学会で遠巻きに顔を見かける方々とか、その筋では有名なブックマークでお世話になっている方などなど。ありがとうございます。)また、自然言語処理コミュニティーの方々に、「自分はどういう分野のどういうレベルの研究をやっているか」ということを示すことができたのも大きいです(これはもちろん良くも悪くも働くのですが)。

    また、今回ひしひしと感じたのが、自分は就職マーケット(job market)に出ているという実感。良い意味での緊張感。出会う人・人に「就職どうするんですか?」と聞かれる。その度に「ほんと、どうするんでしょうね?w」なんて他人事のような返事をしておく。もちょい具体的にお話しても良いんですが、例えば「アカデミック職には興味がありません!」なんて言っちゃって、可能性を狭めたく無いので・・・。

    特に博士の就職については、正直コネが強いという点はやっぱり否定できません。指導教官の先生に相談しても「そのうちに、突然あっさりと決まったりするもんだよ」となんだか身も蓋もないアドバイスをいただいたりするのですが、その「突然あっさり」という不確定な事象の確率を少しでも高め、幅を広げるためにもこういう種まき的な活動は必要不可欠だなぁと思います。

    まさに、Chance favors the prepared mind. ですね。

    研究や英語など、学会の他の側面についてはまた別の機会に書きます。

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  • 「応募先の数だけ、レジメがある」

    と最近読んだ就活本に書いてありました(引用元失念。そのうちレビューします)。応募先によってアピールポイントも見方も変わるので、それに対応させて、重要な点を絞り強調したレジメを書くべきだ、と。

    結局、様々な応募先に対応させて最小公倍数的なレジメを書こうとしても、何がポイントか分からなくなって
    最大公約数的なものになってしまうんですよね。

    とはいっても、応募先を決めてからはじめてレジメ作りに取りかかっているようでは、就活において潜在(?)雇用主を逃すおそれがあるので、やはり最低、最大公約数的なレジメもほしいもの。

    ということで、本ブログのResume(履歴書)を最近の情報も入れつつ更新してみました。実は前に某大手検索エンジン会社からオファーらしきものが来たときに提出したものと同じだったりします。果たしてこれで良かったのだろうか・・・。内容は、研究内容がよく分かるように、少しアカデミック寄りです。

    ちなみに、レジメを書くときに以下のサイトを参考にさせてもらいました:

    Tech Resumes: Get the IT Job You Want
    http://itmanagement.earthweb.com/career/article.php/3676341

    Nobuyuki Shimizu
    http://www.cs.albany.edu/~shimizu/

    特に後者のS水さんのレジメは、分野および境遇(?)が似ていることから大変参考になりました。この場を借りてお礼申し上げます。

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  • ちょっと前の記事ですが。


    Help Wanted: Lifehacker’s Looking for an Intern
    http://lifehacker.com/software/help-wanted/lifehackers-looking-for-an-intern-306856.php

    日本で言う百式のインターンが近いかな?おもしろそう。

    求められているスキルはこんな感じです。

    - ネット、ソフトウェア、技術に対する異常なまでの執着
    - Availability(=いつでも動ける力
    - 文章力
    - スクリーンショット取り力

    コメント欄から、telecommuteおkらしい。ようするに、「こんなソフトレビューするからスクショ撮っておいてねー」っていう雑用が山のように降ってくるわけですね。最近、何でもかんでも「インターン」って言って煙に巻く傾向があるようなのでちょっと注意したいです。

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  • Filed under: 英語, 就職, 技術
  • そろそろ2009年新卒の就職活動が本格的にスタートしますね。というか実は自分も2009年新卒(予定)なんですが、日本の「普通の」企業に就職する気も、「普通の」就活をする気もさらさら無いので、冷静に見ています。ただ、回りも慌ただしくなるし、就活がどんなものかウォッチしておく意味で、アンテナは常に張っています。

    以下、気になった記事+サイトのクリップです。定番から個人用まで。あとでじっくり読む。

    【2ch】ニュース速報アワーズ:就職活動に役立つサイト&書籍&記事まとめ【私的記事注意】
    http://blog.livedoor.jp/news2chplus/archives/51017274.html

    日本で普通の就活をする際に必要となるサイトや記事はほとんど上の記事にまとまってます。参考になる。

    広告業界就職ノススメ。: 「内定」と「内々定」の違い。
    http://adunion.cocolog-nifty.com/column/2005/04/post_b89e.html

    就職活動を迎えている人へ。
    http://anond.hatelabo.jp/20071009053641

    こちらは定番ですね。
    みんなの就職活動日記
    http://www.nikki.ne.jp/

    FPN-面接で聞かれる可能性のある100の質問集
    http://www.future-planning.net/x/modules/news/article.php?storyid=1385

    Amazon.co.jp: 就活の王道
    http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4893469843/

    Amazon.co.jp: 内定勝者2008
    http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/456965777X/

    以下海外就職用。

    CFN|外資系から海外の仕事まで留学生と国際派の就職・転職サイト。バイリンガルのための求人情報はキャリアフォーラムネット。
    http://www.careerforum.net/

    海外転職エンジニアが得たもの、失ったもの/Tech総研
    http://rikunabi-next.yahoo.co.jp/tech/docs/ct_s03600.jsp?p=000450

    海外就職の基礎知識
    http://www.interq.or.jp/tokyo/ystation/world2.html

    70+ Tools For Job Hunting 2.0
    http://mashable.com/2007/07/21/job-hunt/

    こちらは米Amazon.comから注文。郷に入るには郷を知れってか。着いたら読んでレビューします。

    Amazon.com: The Job Search Solution: The Ultimate System for Finding a Great Job Now ! (Job Search Solution): Books: Tony Beshara
    http://www.amazon.com/gp/product/0814473326/

    Amazon.com: The Unwritten Rules of the Highly Effective Job Search: The Proven Program Used by the Worlds Leading Career Services Company: Books: Orville Pierson
    http://www.amazon.com/gp/product/0071464042/

    Amazon.com: Guerrilla Marketing for Job Hunters: 400 Unconventional Tips, Tricks, and Tactics for Landing Your Dream Job: Books: Jay Conrad Levinson,David Perry
    http://www.amazon.com/gp/product/0471714844/

    Amazon.com: The Academic Job Search Handbook (3rd Edition): Books: Mary Morris Heiberger,Julia Miller Vick
    http://www.amazon.com/gp/product/0812217780/

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  • NLC研究会に行ってきました

    といっても先週末のことですが。

    言語理解とコミュニケーション研究会(NLC) 究会言語理解のためのコーパスからの知識獲得
    http://www.ieice.org/~nlc/jpn/kenkyukai/nlc0710.html

    メインは、自分の研究分野(類義語自動獲得)の大先輩であるPatrick Pantel氏の招待講演です。講演は2部構成で、前半は類義語獲得の基礎技術のお話。分布仮定(distributional similarity)から始まって、文脈素性の取り方や、相互情報量(pointwise mutual information)など、知っている話がほとんどだったけど、話が整理されてて面白いし、何よりストーリーがあるな、と思いました。分野になじみの無い人でも興味深く聞けるのでは。声だけは録ってきたけど、講演のビデオか何か公開すればかなり有益なチュートリアルになりそうです。

    後半は、前半の技術をちょっと応用してもっと面白いことをやってやろう、というお話。例えば、[”apple”, “banana”, “peach”]というクエリを投げると”pear”を返してくれる連想検索?システムや、「なぜこれらの単語は類似しているのか?」に答えてくれるシステム(これらは果物で、食べられて、甘くて...みたいに)。あとは、「仲間はずれ検出システム」等。どれもこれも、適度に応用がありそうで、適度に難しくて、自然言語的な解法が求められる問題ですね。特に連想検索については需要があると思うので、ちょっと自分でも日本語バージョンを手をつけてみようかなと思ったり。

    質問したり、講演後に本人とお話できる機会があったので、PMIなどの重み指標と類似度指標についてうかがう。丁寧に答えてもらい感謝感謝です。参考文献を紹介してもらったのでちょっと調べてみよう。

    他の4件の発表も、どれも面白い。NLC研に来たのは初めてですが、これぐらいの集まりならちょこちょこ覗いてみたいなと思います。ちなみに参加者の顔ぶれがこの前のNLP若手の会とかなりかぶってました。ポスター発表でお会いしたY社のK林さんとまたお会いできたり。実は同社の研究所には興味津々なので、時間をつくってゆっくり見学でもさせて頂ければなぁと思ったりしてます。でもインターン募集は今んところやってないそうなので(正社員only)、ちょっとしょんぼり。

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  • LinkedInに登録してから数ヶ月。先日、ふいにInboxにメールが届いていました。なんだろう、と見てみると、某大手検索エンジン会社の人事の人でした。っていうかこう書いた時点でG.Y.M.のどれかなのはバレバレですね。さらに、過去にインターン行った会社からこんなメール来るわけないから必然的にあそこかあそこなわけです。

    「○○からこんにちは」(○○は会社名)みたいなタイトルで、本文は、要するにこういうもの(もちろん原文は英語):


    こんなプロジェクトがあって、こんな人材が欲しいんです。
    あなたのプロフィール見せてもらいました。この可能性に興味はありませんか?
    それか、他に興味ありそうな人知りませんか?

    LinkedInの中ってこういうメールが飛び交ってるわけなんですね。正直メールが来たのもちょっとびっくりなんですが、LinkedInに標準で付いている返信機能にも、これまたやられました。とりあえず返信を書くわけですが、こういうメッセージを受け取ってどう思ってるかを、相手に一発で伝える機能があるんです。

    えっと、再度返信はできないみたいなので記憶で書きますが、この提案はいかがですか?みたいなボタンが出てきて、「適切である」「どちらともいえない」「適切だが今はタイミングが悪い」「不適切である」のような、よく使いそうな選択肢が出てきて、それをクリックするだけでレスポンスできるというわけ。

    この機能、Eメールにもあったらいいと思うんですよね。よく、相手から返信が来ないと、読んでないのか、読んでもらえたけど無視されてるのか、とか不安になるときがあるので、とりあえず「了解」「読みました」だけでもワンクリックで相手に伝えられたら便利だなぁと思うんです。わざわざ「了解しました。」だけのメールを送るのも面倒ですし。

    さて、そんな感じで人事の人とやりとりが続いているわけです。メールアカウント教えて、プロジェクトの詳細とかインターンの可能性とかを相談してるわけです。現在進行形なので詳しいことは機会があれば追って書きますが、とりあえず今回のやりとりで得た教訓をまとめときますね。 

    • LinkedInのプロフィールはしっかりと書いておく。(プロフィール完成度、っていうパーセンテージが出るのでわかりやすい)
    • LinkedInの3rdコネクションもないがしろにしない。(人事の人はどんなルートで来るか分からない)
    • Resumeはしっかり書いておくべし(当然)。相手の会社に合わせて項目を付け足してみよう。
    • リファレンス(指導教官や上司に対する照会)はすぐにもらえるようにしておく。必要ならテンプレート化。

    ちなみにオファーだけど、インターンぐらいには行ってみたいかも。ただ就職はどうかな...。アメリカの本社に直で就職できれば良いのだけど。その辺も含めておいおい聞いてみよう。

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  • ネットワークを通じた紹介

    LinkedInのマイミク(?)=マイネットワークの一人から、

    Can you recommend someone for this job: …

    というメールが届いているのに気づきました。

    LinkedInには、マイネットワークの人に「こういう仕事があるんだけど、だれかいい人いない?」的なメールを送る機能があります。ワンタッチで。メール画面から“Send message -> Send job notifiation”というので送れるらしいですが、これはなかなか便利ですね。受け取った側も、これに対して返信するなり(「ここにいい人いるよ」)、誰かに転送するなり(「ちょっとこれどうよ?」)、ワンクリックで選択できるようになっているところもまたまた良さげです。

    ちなみに募集はAdobeのSenior Financial Analystなんだけど誰かいないですか?あいにくそっち系の繋がりには乏しいので...。

    一方で、偶然にも同じタイミングで知人から「Googleでのインターンについて知りたいんだけど」的な問い合わせが。こういう場合も、自分が適切に答えられるなら返信、他にいい人がいれば紹介、みたいな対応になるかと思いますが、なにしろ全てメールベースなんでなかなか手間がかかります。なにしろ、頭の中で自分のネットワークを「人力検索」するのが大変。笑。

    ということで、こういう「求人」や「質問」をネットワークの人に気軽に発信できる、こういうLinkedInみたいなシステムが日本にもあったら便利だなぁとは思うんです。既存のSNSやblogでも募集は出せなくもないですが、ターゲットを絞れる点とネットワークが活用できる点で、やはり不特定多数に向けた求人よりも費用対効果が高い気がするんですね。ちなみに「質問」についてはLinkedInには既に“Answers”なんで機能が追加されてたり。どれだけかゆいところに手が届くんだよ、という感じです。

    これ、はてなかどこかが、「はてなJob」とかいってやってくれないですかね?
    アカウント管理やブログ機能なんかはバッチリなので、あとはもっと「つながる」機能が強化されれば進んで使いたいと思います。まぁ、はてなの場合、技術力というよりは、こういうサービスと、あの周辺のコミュニティの質の相性がとても良いと思うので個人的に期待しているということが大きいです。

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  • Filed under: 就職, 技術
  • 国際学会を就活に活用する

    半ば自分用メモ。

    自然言語処理の分野での学会・シンポジウムの原稿締め切りがいくつか迫っています。これまでに提出した&今後提出する予定の学会は以下の通り。なるべくたくさん採択されると良いのだけど...。

    CosMo 2007 @ Roskilde, Denmark
    http://clic.cimec.unitn.it/~marco.baroni/beyond_words/

    IJCNLP 2008 @ Hyderabad, India
    http://www.ijcnlp2008.org/

    SNLP 2007 @ Bangok, Thailand
    http://naist.cpe.ku.ac.th/snlp2007/

    NLP若手の会 第2回シンポジウム @ 東大
    http://sslab.nuee.nagoya-u.ac.jp/yans/

    ACL 2008 @ Columbus, US
    http://www.acl2008.org/

    COLING 2008 @ Manchester, UK
    http://www.coling2008.org.uk/

    ところで、国際学会やシンポジウムは、実は就活をするのに絶好の場だったりします。理由は次の通り。

    (1) その業界で名の通っている偉い先生方、有名な研究者等「アルファ業界人」がたくさん来ること。特にレベルの高い学会になるほど、アルファ業界人の溜まり場、社交の場のような雰囲気になっているものです。というか、学会の目的はもちろん研究を世に広めたり業界の動向を勉強したりというのも大きいのですが、それ以上に同じ分野の研究者と親睦を深めたり、観光したりするという目的のほうが大きかったりします。

    (2) 自分の研究発表が名刺代わりになること。普段の飲み会なら、相手が自分のことを知らないと、場合によっては「自分PR」が充分できないことがありますよね。学会だと話は早く、自分の研究を見せて、「こんなことやってます」で済む場合が多く楽です。この点で、力作の研究発表を携えて学会に行くというメリットは大きいでしょう。

    個人的には、ポスター発表が最強だと思ってます。ポスター発表だと、そもそも聞き手とのファーストコンタクトが研究発表ですし、お互いにフランクな話もしやすい雰囲気だからです。自分も学会のポスター発表で知り合って、終わった後も仲良くさせていただいている方が何人かいて、非常に貴重なつながりになっています。学会が初めての学生などは、まずポスター発表などから質問する練習をしていくと良いかと思います。

    (3) 企業も目を光らせていること。最近の産学連携の流れを受けてかわかりませんが、学会には公的研究所や民間企業の方が実に多くいます。ちょっと前までは企業も半ばしぶしぶ発表してる(?)的雰囲気だったんですが最近は積極的にPRしてくる企業もちらほら。先日プラハで開かれた、自然言語処理分野で最高レベルの学会ACL 2007では、Google, Yahoo!, Microsoft, そしてPowerSetという検索エンジン各社が火花を散らしていたとか。自社PRもそうですが求人にも積極的だったようです。これについてはまた別記事に書きます。

    実際、知人で国際会議で完全に一人で「野良就活」をして見事にポジションをゲットした方がいます。その方のポスター発表を聞きにいって、手渡されたのが発表資料ではなく履歴書だったのはちょっとしたカルチャーショックでしたが、そのぐらいの意気込みは必要なんでしょうね。自分も参考になります。

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