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Microsoft Research@シアトルでのインターンから帰ってきました。コネ・社会経験ナシの情報系大学院生が、腕一本で「世界で一番アツい会社」に就職するまでの記録

Archive for the ‘一般’ Category

イタリアに留学して服飾デザインを学んでいる友人akira-iと話しててよく話題に上るのだけど、自分ら研究者(の卵)やらデザイナーやらは、作品(論文や服)を制作して世に出してその反応を問うのが大事な仕事である。こういうクリエイティブな仕事をしている人なら分かると思うが、こういう仕事は実は根底のところの共通点が実に多い。

ある「作品」を世に出したときには、「出す前の自分からの評価の高低」と「出した後の他人からの評価の高低」の組み合わせに4つのパターンがあることに気付く。つまり、

1.「これはいける」と思って、やっぱりウケた場合
2.「これはいける」と思ったけど、実際ウケななかった場合
3.「これはいけない」と思ったのに、なぜかウケてしまった場合
4.「これはいけない」と思って、やっぱりウケなかった場合。

1.と4.に関しては場合問題無い。自分のクリエイターとしての判断が正しかったことの証明である。2.は世間一般には「失敗」と呼ばれていて、適度な失敗はモチベーションを刺激する上でも非常に良いことである。3.は逆に注意が必要で、結果は良くても、多くの場合まぐれか自分の判断ミスである。自分を天狗にさせ、センス判断の「閾値」を下げることになる。これが特に若いうちの予期せぬ成功が人をダメにすると言われるゆえんである。特にまだ若い内は、2.のケースが多めに、なぜ自分が認められないのか、と少しハングリー気味(中二病的とも言う)に仕事に邁進したほうが結果うまくいく。

なんて、まぁこんなことを悶々と考えていたのもEMNLP落ちたからなんですけどね。こんなに悔しい不採録通知は初めてだ・・・。author responseのシステムの問題点も見えてきて、色々と言い訳したいのは山々だけど、ここは正直に認めて次でリベンジしたい。

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  • 人工知能学会全国大会

    6/9~11は人工知能学会全国大会の併設ワークショップJURISIN 2008
    で発表するために旭川へ。こんなお話をしてきました。

    このJURISIN 2008、Juris Informatics(法情報学)のワークショップなんだけど、ヨーロッパに既にあるJurix
    に対抗(?)してアジア圏でも同様のことをやりましょう、という趣旨で始められたそうな。EACLとIJCNLPの関係に近いかな? 自分ら以外の参加者は法律の専門家と人工知能の論理とか推論とかやってる人が多くて発表のほとんどがちんぷんかんぷん。発表スライドの2枚目から論理式の羅列がずーーーっと続くような発表ばかりで、もうおなかいっぱい。(でもM浦先生のInvitedはむちゃくちゃ面白かったけど。)

    それでも、外国人の参加者とか、ちゃんと発表を理解して適切な質疑・コメントをしている(少なくともそう見える)ようですごい。そんな話をお昼にM浦先生とかK田先生とかとしていたら、やっぱりいくら論理系の話であっても、論文のように論理式を羅列するのは良くない!ということ。「こんなフレームワークを作りました」「こういう証明をしました」って言っても、「それが何の役に立つのか」「そのキモはどこなのか」が理解されなければ意味がないので、発表なんて背景・目的をしっかり言った後で、思いっきり単純化したキモのモデルの式をばーんと出してそれで終わりで良い。それをふまえて自分の発表を見直して見ると、ちょっと詳細を語りすぎたかも。そのせいで時間もなくなってしまったわけだし、目的とキモを伝えた後で「NLP使えるよ!」ってアピールして終わりぐらいで良かったかな。

    ちなみにつぎのJurixはイタリアのフィレンチェで開催なので激しく行きたい。Florenceってフィレンチェのことだったのか、初めて知った。Viennaとウイーンもそうだし、英語は何でも変な発音で読んでしまうのは勘弁してほしい。そして次のJURISINは高松で、こちらもうどんを食べに激しく行きたい。でもせっかく国際会議なんだから、もっとメジャーな場所でやったほうが良いのでは??

    今回北海道初体験だったんだけど、一時帰国中で時間も無いので、旭川ラーメンを食べたりちょっと人に会ったりしただけで帰ってくる。本会議ではエクスカージョン(?)で旭山動物園に行くらしいけど、なんかあんまりうらやましくないな・・・。旭川なのにけっこう暑かったのはちょっと意外。会議室にエアコンが付いてなくて、あまりに暑いので窓全開で会議をやっていて、外の騒音とかが丸聞こえなのには参った。

    不幸

    旭川出張が終わってからは実家に帰ってたんだけど、身近な人に不幸があったので、実家にも近かったし葬儀に行ってくる。MSRインターンの時も、家族に不幸があって祖国に帰ってる人がいたのだが、こういうことは続く(というか、続いた時の印象が強い)もんだなぁと思う。その後は大学に顔を出して、先生や後輩と話したり、ACLのスライドを作ったり、溜まっていたペーパーワーク(というか出張関係の書類)を片付ける。今回あまりにイレギュラーな出張が多くて、先生にはご迷惑をおかけっぱなしである。感謝感謝。

    時差ボケ解消テクニック

    週末は友人TとかNと会ってぶらぶらしたりメシ食べたりしながら、そのまま宅飲み。インターンに行ってる間にHDDレコーダに撮り溜めた爆笑レッドカーペット(8週間ぶんぐらいある)をひたすら鑑賞して腹筋を鍛える会、みたいな感じになる。楽しすぎるのでインターンの後半が終わった後にもまたやりたい。飛行機出発は早いし、荷造りはしてないし、出発前夜にこんなことしてていいのかという感じだけど、時差ボケを直す基本は、1.長時間起きてて体内時計を狂わせてから、2.疲れ果てて現地時間の夜に寝てしまう、ことだと信じてやまないのでOK。この1.を実践する最適な方法が、出発前夜に夜通し飲むこと。思えばGoogleインターンの最終日もそんな感じだった。

    前にMSの日本人社員の人たちと話していたとき時差ボケ解消の話になったのだけど、だいたいこの基本というのは同じらしい。他に時差ボケにならないために自分が実践していることは、飛行機に乗った瞬間(もっと言えば、出発地の空港にいる瞬間)から現地時間で行動するというもので、飛行機の中で現地が夜ならお酒を飲んで無理矢理寝てしまい、現地が昼ならコーヒーを頼みまくって無理矢理起きていると良い感じ。

    最近、飛行機に乗る回数がやたらと多い(2週間で9回乗る)ので、ノイズキャンセル・ヘッドフォンのBOSEのQuietComfort 3を栄のアップルストアで購入する。値段が値段だけに消音性能は素晴らしいものがあって、愛用している耳栓サイレンシアと組み合わせるとほぼ無音状態を作り出すことができる。むしろあまりに周囲の音が聞こえなさすぎて使う場面によっては逆に危ないぐらい。このおかげで行きの飛行機の中ではかなり快適に眠ることができた。

    一点、ヘッドフォンとしての音質はそんなに高くないのが残念なところ。純粋に静かなところで音楽を楽しむのなら、これまでiPod Touchと一緒に使ってたAKGのK324Pのほうがはるかに良い。このイヤフォン、密閉性が高いし、低音の再現性・ソリッド感がすごくて、これまで使ったイヤフォンの中でもコストパフォーマンスは高いと思う。ある程度の騒音だったらこのイヤフォンだけでほぼ十分である。

    オハイオに到着

    日曜のうちにACL 2008に参加するためにコロンバス@オハイオ州に到着。もともと中部国際空港→成田→デトロイト→コロンバスで飛行機を2回乗り継ぐ予定だったのが、成田→デトロイト便が混んでいるということで、なぜか中部国際空港→デトロイトの直行便になった。なぜ初めにこの便が最適便として出てこなかったのかがよく分からないが、デトロイト→コロンバスの便は変更無しなので結局あんまり得した気がしない。でもデトロイトのメトロポリタン空港は広いし、空港内にメトロが走ってるし、噴水やら鳥の放し飼いやらいろんな仕掛けがあって退屈しない。横に4列しかない30人乗りぐらいの小型機に乗ってデトロイトから1時間ほどでコロンバスへ。

    ホテルに着いた後、コンビニのような売店を探すために周囲をふらふらしていると、ちょうどACLのWelcome Receptionが終わったようで、Reception会場から帰ってくるMSRの知ってる人何人かに会う。会場のOhio Statehouse(ギリシャ神殿のような造りである)まで行ってみると、会場から閉め出された参加者が集まってダベっている。適当に話しかけて状況などを聞いていたけど、知ってる人はもういなかったのでそのまま帰ってくる。ホテルのフロントが教えてくれた売店などに行ってみるも、日曜の夜遅くなのでことごとく閉まっているためおとなしく退散。レストランもけっこう閉まっていて、コロンバス街中にも人がほとんどいない。なんだか人工的なゴーストタウンのようで少し違和感がある。

    時差ボケ解消テクニックのおかげで、着いた日にもかかわらず完璧なタイミングで就寝+起床することができた。発表が初日なのでちょっと心配していたがこれなら大丈夫そう。続きはまた来週!

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  • ドイツ料理

    金曜、家に帰ってくるなりルームメイトの Alex が、「ごめん!スティック壊しちゃった!」としきりに謝ってくる。自分はまだ杖がなくても2足歩行できるのにおかしいな、と思ってたら、何のことはない「箸(chopstick)」のことだった。食洗機に入れるときにつっかえて折れてしまったみたい。別に高いもんでもないし気にしなくていいよ、と言ってみるものの、上司からもらった和食キット(MSRのインターンに代々伝わるもので、炊飯器とかしゃもじとかが含まれる。ちなみに初代はsekine先生)ということを知っているので、余計に申し訳なさそうにしている。

    罪滅ぼし、ということで、なんと土曜の夜にドイツ料理を振る舞ってくれることになった。ちょうど金曜のランチでドイツのソーセージのことが話題になったので振ってみたからかもしれない(催促はしてない)。サワークリームで和えたサラダと、じゃがいも、ソーセージをメインとしたのオーソドックスなドイツ料理を2人で食べる。もちろん理系男子の作る料理なのでお世辞にもご馳走とは言えないけど、普段何食べてるかとかお互いに分かっておもしろい。ドイツ人だからって毎日こんなん食べてるわけじゃない、と弁明してたけど、毎日観察してるとやはりソーセージとじゃがいも率は異様に高い(笑)

    ということで、外国人とルームシェアするのは意外に楽しいので、味をしめて日本に戻った後でもやってみるかもしれない。もちろん成功の是非は相性にかかっているので一般にオススメはできないけど。なんだかんだで毎日けっこう喋るので、日常生活に関する英語の練習にもなって良い感じ。(でもトイレの「すっぽん」だけはやはり何て言うかお互いに分からなかった。)

    ガラス細工

    MSRインターン向けの初イベント、Redmond市内のガラス工場にみんなで行ってガラス細工を体験する。細工自体は何も難しいことはなくて、ほとんど講師の人が手取り足取り教えてくれるので、自分らは色をつけたり、吹いたりと一番オイシイところだけを体験する。ぼちぼち5月も中旬なのでインターンも増えてきて、新しく見かけたインターン何人かと話す。でもアメリカ移民といえばお決まりのインド人と中国人のインターンをこれまでほとんど見かけないので少し妙なかんじ。人種も白人だらけだ。次は Ice Cream Social という、みんなで集まってひたすらアイスクリームを食べまくるというイベントがある。実はこのイベント、Googleでインターンしてたときにもあったのだけど(業者が巡業してるのかも)、みんなアイスクリームをもらってきて自分の席でひたすらほおばっていたりしてあんまりSocialではなかった記憶がある。

    日常生活

    毎日ベーグル食べて、Tully’s飲んで、Oprah見てCar talk聞いてSADについて心配しながらVeriluxの品定めするすっかりアメリカナイズされた生活を送ってます。

    特にオススメなのが Car Talkで、前から存在は知っていたのだけど、先日、日本人グループでランチ食べたときに話題に上ってから聞いてみたらハマってしまった。TomとRayの2人兄弟が、リスナーから電話でかかってくる車の悩みに答える、ただそれだけの番組なんだけど、「ウチのダンナがウインカーを出したがらないんですが」とか「車が崖から落ちそうになった」とか、車を修理する前に頭を修理したほうがいいんじゃね?的なおもいっきり電話と、それに答える兄弟のトークが面白い1時間番組。もちろん「車から異音がする」とか「パワステがおかしい」みたいな真面目な相談もある。Podcastで聞けるのでオススメです。

    そういえば「Tully’s」は日本で「タリーズ」なので、てっきりIPAで言うお山の三角の「ァ」だとずっと思ってたら、英語での発音は「トゥリーズ」で、bullyと韻を踏むらしい。まぁ、こういう transliteration のバリエーションが(特に日本の)NLP屋さんを食わせてくれるので文句は言ってられないけれども。

    お仕事

    なんかこう書くとまったく仕事をしていないような感じだけど、たしかに今週はあんまり進んでいないかも・・・。イベントが多かったのと、2週目でベースラインの実装が意外に早くできたので少し油断していたかもしれない。それでも大学の研究室で研究している時よりははるかに短い時間しか仕事をしていないのに(平日オンリーで朝9時~夜8時とか)はるかに早く、効率良く研究が進むこの環境は驚異だと思う。これはたぶん「人」の要因が一番大きくて(特に上司のhisami-sさんのお力添え)、研究や実装でちょっと行き詰まったりしたらその辺の人つかまえて相談なりすればすぐに何らかの解決策が出てくる。

    ウチの研究室では、上司(先生)と研究のことを話すのは週1がいいところだけど、ここではそれをずっと10倍ぐらいに濃縮した感じで、朝に相談した内容を昼に実装して夕方報告した後に夜に修正するとかいうペース。前に書いたようにミーティングも「濃く短い」し、日本に帰ったらまたあのゆったりとした日常に戻るのかと思うとちょっと寂しい気もする。

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  • ついに日記の更新が週1になってしまったまっとんですこんばんは。充実したインターン生活を過ごしてます。
    けっこう日本食たべなくても人間って生きていけるもんですね。

    - 給料日

    4/30はインターンの初給料日。最初の給料日までに銀行振込の手続きが間に合わなかった(というか、タイミングの問題で間に合わせるにはインターン開始した日の翌日の5時までに手続きしなければならないんだよね・・・)ので、小切手をもらいに受け付けへ行ってくる。小切手なんて、本物を見たことも、目の前でみのもんたが破ってくれたこともなかったのでちょっと感動したけど、そのまま銀行に預け入れに行ってきた。給料の額はよく人に聞かれるのだけど、あまりにありえない額なので親にしか話してない。それでも結局税金とアパート代で色々引かれて、まぁこんなところか、というところで落ち着く。Googleのインターンと比べたら “comparable” かな。どっちにしろ大学院生のもらえる給料としてはありえない額なのには変わりない。

    - SSN

    SSN(Social Security Number; 社会保障番号)の申請に事務所まで行ってくる。SSNは米国で給料をもらうのに必要で、ほぼ個人IDとして用いられてるので必須。最初窓口のおねえさんに「大学側はこの仕事について知ってるの?」とか「大学側からの書類ある?」とか聞かれて、どうも話がかみ合わないなぁと思ってたら、彼女がビザをF1だと勘違いしてたもよう。確かにパスポートに書き殴られた字はJかFか判別不能だった。気づいてからは手続きは和やか済む。ついでに Bellevue のダウンタウンあたりを散策して帰ってくる。

    - デビットカードとiTunesビデオレンタル

    銀行口座を作ったときにVisaのデビットカードを発行してもらえたんだけど、これはVisaカードが使えるところならほぼクレジットカードと同等に使えるので便利。iTunes StoreのUS版、Billing Addressがアメリカ国内のクレジットカードしか登録できないので、日本国内からは指をくわえて見てるしかなかったんだよね。早速登録できたので最近はじまった映画レンタルサービスを使ってみる。確かに便利なんだけど、PC内に残しておこうがiPodに転送しようが、視聴開始から24時間きっかりで視聴できなくなるので、「平日の空いた時間に細切れに見る」という使い方はできないのがちょっと残念。あとClosed Caption付きのものがほとんど無いので素の英語力が試される。

    - 図書館

    住んでるアパートのすぐ裏に Redmond Regional Library があるので、週末などに論文書きなど日本の作業を進めたいときにちょくちょく利用してる。無線LANも完備だし、公共の図書館にしてはけっこう静かなので良い感じ。学部生のせいで年々ひどくなってるウチの大学の図書館より良い感じ。

    この前、ボランティア主催で「ESL Talk Meeting」なる会(アメリカに住んでる外国人で英語力を上達させたい人のためのトークグループ)が図書館で開かれてたので顔を出してみた。会自体は、自己紹介、ゲーム、ディベートなど、ごく普通のESL的な流れで楽しかったのだけれども、やはりインド人のよく喋る具合はハンパ無い。研究室の先生がいつも話してるけど、国際学会の質疑応答で「インド人を黙らせて、日本人にしゃべらせるのは良い座長だ」とかいう名言?があるらしくて、その構図がここにもある。ちなみに参加した10人ぐらいのうち3人がマイクロソフト関係者だった。このあたりの地域では、犬も歩けばマイクロソフトの社員に当たると言われてるとかいないとかで、地域の小学校で「お父さんのおしごとは何かな?」という質問自体が意味をなさない、とよくジョークにされてるそうな。

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  • マイクロソフトのカフェテリアに行って、ついつい「バイキングだ~!」って取りすぎてしまい、
    レジのところでそういえば有料だったことに気づくまっとんですこんばんは。
    Googleの功罪は良くも悪くも大きいと思う。

    今日はミーティング的なものが何もないので朝からゴリゴリと実装を進めていく。扱うデータが大きいので、スクリプト言語(Ruby)に早々に見切りをつけてVisual Studio+C#に切り替える。非常にナイーブだけどベースライン的なものが動くようになって、やっぱり手を動かして実装しながら、実データをいじくりまわしてあーだこーだ考えたり相談しながら進めていくのはものすごく楽しい。これこそ研究の醍醐味だと思う。

    で、飲み物の話。Google(本社)では、飲み物に加えてスナックと食事が全て無料で、しかも料理は一流シェフによる、有機素材を使った絶品であることはもはや有名な話だが、マイクロソフトでもドリンクは無料なんですね。ただ、実際に無料で飲めるドリンクは、コーラとかスプライトとかDr. PepperとかRoot Beerとか健康に悪い系が多くて、それを避けると小さい缶の100%ジュースとか、Talking Rainという甘みの無い炭酸飲料しか選択肢がない。

    Googleでインターンしてたころ、Naked というとても美味しい生ジュース(?)がどれだけでも無料で飲めることに感動したのだが、この”Naked”、近所のスーパーにも売っているんだけど、買うと一本$3とか楽勝にかかってしまうので、無料でなければとても買って飲もうという気にならない。この”Naked”以外にも、Googleでは実に色んな種類のジュースが無料で飲めるので、「Googleで無料で飲めるドリンク」の完全なサブセットになっている「マイクロソフトで無料で飲めるドリンク」はどうしても見劣りがしてしまうのが残念なところ。それでも、スターバックス・ブランドのコーヒーマシンはあるし、そもそも全て無料でドリンクを飲めること自体にどれだけ助けられてるか分からないので、贅沢言うべきではないのかもしれない。

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  • 初めての週末なので早速シアトル散策に出かけてみた。レッドモンドとシアトル間はバスが頻繁に出ていて、しかも(前書いたように)会社支給のフリーパスで乗れる。所要時間もたった30分。

    SharedTalkで知り合った、シアトル近郊在住の Matt と合流してダウンタウンの有名どころ(Pike Place MarketやSafeco Fieldなど)をまわる。でも、観光はいつでも来れるし、ということで、軽くまわった後、ワシントン大学(UW)で開催されている Master Class なるものを見に行く。このUWの音楽科が主催するイベント、音楽科の学生が演奏して、それに対して有名な先生が指導をするところを一般公開して誰でも見にこられるようにしたもので、Mattと自分はお互いに音楽が好きで2人ともベースを弾くので誘ってくれたものだった。ホールで反響するせいか、先生の言ってることが聞き取りにくい。研究に比べて、音楽のことを英語で語る機会が圧倒的に少ないのも原因かも。

    その後は、同僚が教えてくれた、シアトルにある最大規模のベース専門店”Bass Northwest”に行く。期待して行った割にはそれほど品揃えがあるわけではなかった(大須コメ兵の楽器売り場ぐらい)。でもクオリティは高いものが多く、5弦のフレットレスがけっこう揃えてあるのには驚いた。値段も高いけど給料入ったら欲しいかも・・・。

    そんな感じでシアトル散策を終えて夜アパートに帰ると、中から「誰だー?」的な声がするので仰天する。それはこっちのセリフだ。階段の上からひょっこり顔をあらわしたのは見知らぬ青年。しばらく話してやっと状況を理解する。彼もMSRのインターンで来週開始なのだが、どこで間違ったのか、自分と同じで希望のアパートではなくここに割り当てられたということ。たしかにベッドルームが2つあるこんな大きいアパート(というか、これはもはや「家」に近い)に1人で住むのはおかしくて、ひょっとしたらそのうち誰か来てシェアすることになるかもね、という話だったのだが、その事態がけっこう早くやってきたらしい。世の中甘くないなぁ。

    ちなみに彼、ドイツから来ていて名前はAlexというのだが、一緒にインターンを始めたブラジル人2人の名前も Alexandro と Alexander というので(いまだにどちらか分からなくなる。マナカナじゃあるまいし)、また周りに Alex が1人増えたことになる。これも何かの縁なのかもしれない。

    ということで、希望と違うところに飛ばされたことに腹を立ててばかりでは始まらないので、なんとかしてやっていくしかない。でも、なかなか気さくで良いやつでほっとする。ルームシェアなんて生まれて初めてだけど、異なる国からきた2人が異国の地であれこれ悩んだり相談したりしながら生活していくのはけっこう面白い。2人でスーパー行って「おいなんでアメリカはこんなに大量の種類のベーグルがあるんだ」「でもこれどうやって食べようか?」「よくわからんがトースターあるから焼いてみるかww」みたいな。家に帰ったら独りで無いのも異国生活では心強い。

    ルームメイトといえば、ACLでも会議中の宿泊用にルームメイトの紹介サービスを提供してくれてるので、こういう偶然の出会いを楽しみつつ宿泊費を浮かすチャンスかもしれない。自分の場合、宿泊費は日当で出るし、ウチの研究室では部屋をシェアする習慣が無いので助かる。

    あと、ACL SRWのほうでも、Co-Chairの Ebru Arisoy がルームメイトのマッチングを(SRW参加者内で)斡旋してくれてるので、さらに濃い交流ができるかもしれない。現時点で参加者+Co-Chairsの中から(自分を含めて)4件希望が来てるらしく、SRWの規模を考えればみんなけっこう積極的だなと思う。ただ、国際会議中って、他の研究者と飲んだり観光に行ったりしてクタクタになって帰ってきてそのままベッドに倒れ込むのが筋なので、部屋でまで気を張って、会議が終わるころには疲れ切ってしまうかも・・・。

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  • マイクロソフトでの3日目

    マイクロソフトの社内で堂々とiPod Touchを愛用しているまっとんですこんばんは。リサーチだから良いけど本社のほうなら袋だたきに遭うこと必死。

    だんだんとスタートダッシュ時のドタバタが片付き、少しずつ環境が整ってくるころ。初めて午前中に何も用事が無いので早めに行ってどんどん作業を進めようと思うが、昨日遅く寝たせいか寝坊する。日本とやりとりするのは夜しか時間がないんだよね・・・。

    今日は海外から直接来ているインターンのためにオリエンテーションを実施してくれた。といっても、今週入った海外組は、ブラジルからの2人と自分の3人しかいないので、「また俺らか」という感じで合流。オリエンテーションといってもかなりフランクな感じで、外部の会社の中年女性が、アメリカでの生活に関すること(SSNや自動車免許の取り方、銀行口座の開き方)やら、周辺地域のローカル情報(病院やショッピングセンターなどなど)について優しくユーモアたっぷりに教えてくれた後、車に乗せて街中をまわってくれる。銀行口座やらSSNなんて、ものすごく役に立つ(というか、給料を振り込んでもらうのに必須)のだけれども、他にはけっこう知ってる情報とかもあったりして(ようこそアメリカへ!みたいなガイドブックまでくれる)過保護な印象。このへん、生活に関しては基本的に放置プレイなGoogleのインターンとはえらい違いだ。どちらが良いかは好みの問題もあると思うけど。

    オリエンテーション後時間ができたので、中休みに日本に帰るためのTravelEndorsement(旅行許可)を責任者のところにもらいに行く。別のビルにオフィスがあるため、余裕を持って出かけたのに、移動に時間がかかった上、さらに迷ってしまう。自分が方向音痴なため建物の中でも迷うし、この巨大なキャンパス内で完全に迷わなくなるには3ヶ月ぐらいかかるんじゃないか。

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  • 飛行機、飛行機、飛行機

    ついにMSRのインターンへ向けて出発まであと1日となってしまった。先週J1ビザが下りて、スタンプ付きパスポートが届いたので、急いでスキャンして送って航空券(NGO→NRT→SEA)とアパートを手配してもらう。航空券発券が昨日(本当はもっと早くに予約完了してたのだが、最初に送ってきた予約が1日間違ってた)、アパート予約完了が今日というかなり滑り込みなスケジュール。心臓に悪いよ。

    昔デルタ航空に勤めてたという知人に会って色々と話を聞く。Portlandによく行っていたそうだが、Portlandの入国審査は非常に厳しいことで悪名高かったらしく、しかもそこの入管職員は毎日シアトルから来ていたようなので、Sea-Tacの職員も同じだとしたら入国審査は心してかかれ、との助言をいただく。今はどうなんだろうか。Microsoftの「印籠」をかざせば何とかなるとは思うけど(笑)。ビザ面接も、ほとんど顔パスならぬ会社名パスみたいなものだったし。

    今回はインターンの途中で2週間の中休みをもらって、一度帰国した後ACLに行くことになる。中休みに国内のワークショップ(@旭川)に出るので、直前にあわてないようACLに行くための航空券も予約しておく。いつもお世話になっている、大学生協の旅行カウンターの凄腕おばさん(失礼)もいつもは発着地と日を伝えるだけで瞬時に最適便を検索してくれるのだが、Port Columbus Int’l Airport(空港コードCMH)という見慣れない空港に今回ばかりはちょっと苦戦しているよう。

    結局、最も待ち時間の少なくて安いNorthwestのNGO→NRT→DTW→CMHに決定する。アメリカの航空会社はAAとUnitedに乗ったことがあるが、Northwestは初めて。別名Northworstと揶揄されるように評判悪いが、はたしてどうなんだろうか。この中休み中は、2週間で乗り換え含めて8回ぐらい飛行機に乗ることになる。もう何十回乗った今でも、いまだに乗るたびにわくわくしてしまう飛行機好きの自分だが、さすがにげんなりしてしまいそう。

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  • 先日、ふらっと立ち寄った書店で見つけた

    山田 昌弘, 白河 桃子: 「婚活」時代
    http://www.amazon.co.jp/dp/4887596235

    が意外に面白かった。現在の結婚事情がうまくまとまっているし、就活のアナロジーも納得できる。合コンと面接が似ているということは前からけっこう言われてることだし、自分も激しく同意できる。そうすると結婚と就職も当然アナロジーで考えられるわけで。

    この本自体「婚活」言いたかっただけなんちゃうか、という面も否定できないが、結婚の相手探しを「婚活」という一種の「プロジェクト」として捉えたところにこの本の功績があると思う。結婚について興味がある理系の人にこそオススメな本。理系には、仕事上のプロジェクトを推進するのは非常に上手なのに、恋愛になるとさっぱり、という人が少なからずいる。恋愛と仕事のプロジェクトが全く同じだなんて言う気はないけど、一つの考え方として興味深い。

    そういえばこれに関連して、就活の話なんだけど、ちょっと前に読んだ

    Orville Pierson: The Unwritten Rules of Highly Effective Job Search
    http://www.amazon.com/Unwritten-Rules-Highly-Effective-Search/dp/0071464042

    という本もまた面白い。日本で就活というと、履歴書の書き方とか面接の受け答えとかSPIとかそういうテクニック的なことが重視される傾向があると思うが、この本は就活自体を「プロジェクト」として捉えて、それを進捗管理しながら効率良く推進し、最終的にプロジェクトを完遂する(つまり内定ゲットする)にはどうしたら良いかという、大域的な目での考え方が書いてある。内容を全部解説しているとエントリが足らないので、その中でも一つ。非常に面白い「就活を絶対に成功させる方法」が書いてあったので紹介すると、

    1. 1ページにマス目が25個ぐらい書いてある方眼紙を用意します
    2. 応募した会社が不採用になるたびにマス目を「○」で埋めていきます
    3. 紙全体が「○」で埋まる前には、ほぼ確実に内定をゲットしてるでしょう

    というもの。ただそれだけ。それだけなんだけど、これも最もシンプルなプロジェクトの進捗管理ツールとして考えられる。「本当に就職に必要なもの」という本質を突いていて、確率論的にも精神論的にも興味深い話だった。

    上の話と関連させて、これを「婚活」に応用してみると、こうなる:

    1. 1ページにマス目が25個ぐらい書いてある方眼紙を用意します
    2. 異性にアプローチして、振られるたびにマス目を「○」で埋めていきます
    3. 紙全体が「○」で埋まる前に、ほぼ確実に彼女/彼氏をゲットしているでしょう

    出会いが無い、とか、縁が無い、とよく嘆いている人のなかで、本当に25個のマスを1個1個と埋めていける勇気(というか、そもそもマス目を1個でも埋められる勇気)を持つ人がどのくらいいるでしょうか。

    ということで、「あなたにも絶対に彼女がゲットできるヒミツの方法!」とかうたって白いマス目が25個書いてあるだけのPDFファイルを情報商材として12,980円ぐらいでヤフオクで売ってみたら儲かるかもしれないので誰かやってみてはいかがでしょう。

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  • 先週末、友人4人でプチ卒業旅行として韓国旅行に行ってきた。元々はバンド一緒にやったりとかとか音楽とかで話が合って仲良くなった友人らだけど、今では仕事のこと、芸術のこと、人生のことなど深く語り合える仲間になった。韓国では、クラブ遊びに行ったり、東大門市場でゲテモノの食べ歩きしたり、夜中までカジノで遊んだり、ゲストハウスで大部屋に泊まったり、人生で初~3回目ぐらいの体験が多かった。そもそも韓国自体も2回目だし。学会で旅行にはたくさん行けるけど、教授に気を遣いながら会議に出たり観光するだけで、本当に「遊ぶ」のはなかなか難しいと思う。研究室の雰囲気自体の問題もあるんだけど、年に1度ぐらいはこうやってプライベートで旅行に行きたいかな。

    一緒に行ったうちの一人が、4月から服飾を学びにイタリアのミラノに留学するそうで、ビザの話とかで色々と共感する。イタリアのビザ事情はさっぱりだけど、ペイパーワークに追われるのはどこも同じのようで、自分のインターンとほぼ同時期に出発することになる。せっかく友人が留学するのなら、訪問と卒業旅行を兼ねて、1年後ぐらいにヨーロッパ一人旅を計画してみたりする。実はヨーロッパ本土(?)にも、完全なる一人旅にもはまだ行ったことがないのでちょっと楽しみ。おそらくその時はその時で忙しくてそれどころではなくなってる、っていうのが現実かもしれないけど。

    先週の東京出張+旅行で無理しすぎたせいか、帰国してから高熱で寝込む。食あたりじゃなかったのでよかったけど、COLINGの締め切りは待ってくれないのでがんばる。最近、論文を書く、っていうことは、突き詰めていけば目的じゃなくて結果なんだよな、としみじみ感じる。もちろん人によって違うだろうけど、研究者を突き動かしてるのは、芸術家が「自己を表現したい」と感じる気持ちと同じで、よく知的好奇心と呼ばれるものだけど、元を辿れば本能のようなものだと思う。それが人に認めら得れれば嬉しいけど、認められないからといって止められるものでもない。

    そういう意味では、自分が言語処理やってるっていうのは「たまたま」にしか過ぎなくて、もしそうでなければ単に違う何かで自己の表現欲とか知的好奇心を満足させていただけなんじゃないかなと思う。ちょっと間違えてたら自分はスタジオ・ミュージシャンか何かになっていたのではないかと本気で疑っている。という話を前述の友人とも話していたら激しく同意された。彼も、たまたま服飾を学んでいるけど、そうでなければ単に別の何かで自己表現していただろうし、将来的にも服飾に囚われるつもりはないとのこと。日本有数のコンテストで受賞してイタリア行きが決定した優秀な彼の口から出る言葉としては興味深い。

    この人は優秀だと思える人とディスカッションとかをしていると、よく「面白い」という言葉が出るのに気づく。このアプローチ面白い、とか。論文を投稿してレビューワーが「interesting」と言ってくれると無類の喜びを感じる。この「面白い(interesting)」、まったくもって主観的で意味不明な言葉なんだけど、おそらく「研究者の表現欲や知的好奇心を的確に突くような」っていう連体句の省略形だと思うようになった。そこに読者はいないし、必ずしも実用性が伴っているとも限らないけど、通したくなる論文というのはこういうものだと思う。そういう意味で研究者コミュニティっていうのはある程度自己完結的なものなのかもしれない。

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