Microsoft Research@シアトルでのインターンから帰ってきました。コネ・社会経験ナシの情報系大学院生が、腕一本で「世界で一番アツい会社」に就職するまでの記録
27 4月
今日からタイトルつけます。アーカイブに○○日目って数字だけが並んだら、初めてアクセスした人は、全部読むか全部読まないか、ランダムに読むかの選択肢しかないことに気づいたので。
この日記は1日遅れで、つまり、平日家に帰ってから昨日のことを思い出しながら書いているのだが、(これにはちゃんとした理由があって、記憶力が極端に悪い自分は、昨日のことを思い出しながら書くと復習になるし脳トレにも良いから)日本は時差のせいでそもそも1日遅れみたいなもので、さらに昨日帰ってきて疲れて寝てしまったので日本から見たら3日遅れの日記を書いているまっとんですこんばんは。
今日はミーティングに出させてもらう。一つはReading Groupというもので、日本で言うと輪講みたいなもの。誰か発表者がネタ(論文)を用意してきて発表して、参加者に解説した後(というか解説しているそばから)みんなで議論をするというもので、そこは大学でやってるのとそう変わりない。決定的に違うのは、そもそも時間が短いことと、内容が濃いこと。会議室の予約がそもそも1時間しか取ってないくて、終わると別のグループの人たちが来てしまうので、それまでに発表+議論を終えなければならない。ウチの研究室だと、ミーティングの開始時間だけが決めてあって、あとは雑談を交えながら(というか半分ぐらい雑談)だ~らだらやってるのだけれど、ここはMSRを見習ってせめて終わりの時間だけでも決めるべきかなと思った。あとは内容の濃さで、学会発表の後の質疑応答の時間を5倍ぐらいに濃縮したものを考えてもらうとわかりやすい。質疑応答の時間で、たまに質問者+発表者+別の質問者がエキサイトして議論を始めることがよくあるが、あれがずっと続いている状態。
二つめに出させてもらったのは普通のミーティングなのだけれど、こちらも今回は外部グループの発表者がいて、NLPに関係ありそうなことを語りに来てくれるという感じ。こちらも発表しているそばから濃厚な議論が繰り広げられていく。
正直、英語の問題もあって、この議論に「適切に」参加していくのはかなり難しいと思った。昔Googleインターン時の同期が、「日本で英語がダントツにできても、アメリカでは英語がダントツにできない部類に入るのでかなりつらい」ということを漏らしていたのだけれど、それをそのまま体感している。1対1で話している時には全然問題ないのだけれども。
ということで、自分がGoogleでインターンしてたときよりも英語レベルはけっこう上達してるにもかかわらず、かなり大変だと感じているので、もうすこし参加者に求める英語レベルは高くしてもいいんじゃないかと思った。面接でグループディスカッションでもさせるとかも良いかもしれない(でもそうするとたぶん日本人は誰も通らないw)
まあ、マーフィーの法則に「経験は、それを必要とした後ではじめて手に入るものである」という名言があって(初Hの時を思い出してもらうと分かりやすい)、自分はこの言葉が大好きで座右の銘としているのだが、それを心に留めながら精進する毎日である。
22 4月
無事シアトル-タコマ空港に到着しました。以下日記をつらつらと。
ワシントン州は、今週は数十年来という寒波に見舞われているらしく、なんと雪が降っている。寒さにひるみながらも、アパートの管理会社へと鍵を取りにいくが、なぜか鍵置き場の中に鍵が無い。なんとチェックインの時間(午後5時)まで渡してくれないらしい。飛行機が着いたのが午前9時前。
行く宛も無く、大きな荷物を持って雪の中で途方に暮れていると、たまたま鍵置き場の隣に住んでいる中年の女性が見つけてくれて、寒いだろうということで家に上げてくれる。見ず知らずの難民(?)にコーヒーまで出してもらって申し訳無いと思いながらも、しばらく話してると、オーストラリアから母親と息子で越してきたばかりらしく、なんと息子さんはマイクロソフトの社員。そもそもウン万人の社員を抱えるマイクロソフトのキャンパス周辺はアパートだらけで、住んでるのは社員(+家族)だらけのようだ。不幸中の幸いか、息子さんと会社のこととか色々話す。
家の電話を貸してもらい、上司のhisami-sさんに連絡。しばらくして迎えに来てもらう。まだ5時まで時間があるので、Redmond市内まで出て食事をしたり買い物したりして時間をつぶしてから再度鍵を取りにいく。が、何かがおかしい。鍵に書いてあるアパート名が、予約してもらったアパートと全然違う。予約してもらったアパートはMSRビルのすぐ向かいにあって、徒歩数分なのだけれど、鍵のアパートは車で10分ぐらいかかるRedmond市内のど真ん中。しかもガレージの鍵付きなので、これは車で通うこと前提なのか?アパート管理会社に文句を言うと、本来住むはずだったアパートの人が今日チェックアウトするはずなのに、なぜか音信不通で鍵を返してもらうこともできないので、変更せざるを得なかった、とのこと。
しょうがなく変更後のアパートに行って入ってみると、これがありえないぐらい広い。上に貼ったのはその写真なんだけど、まず1階にガレージと入り口、2階にLDK、そして3階にベッドルームx2とバスルームx2。hisami-sさんいわく、town houseという様式のようで、軽く1家4人が住めるぐらいの広さがある。会社までは自転車(mamoru-kさんに感謝)で25分ぐらいかかるのだけど、すっかり気に入ってしまったので、後で管理会社に「もうここでいいです」と伝えることにする。なので、もし誰かこの辺に遊びに来ることがあれば、ホテル代の心配はしなくていいですよ :) ベッドルームも片方は完全に手つかずだし。
そんな感じで、初日は色々電話したりとかしてどたばたと終了。未だに英語の電話は苦手なのに(半分ぐらいhisami-sさんに代わってもらった)・・・。英語は子音重視の言語なので、電話のように高周波領域が弱いと極端に聞き取りにくくなる上、だいたい会社の電話口に出るような人は愛想が悪くてしかも早口なんだよね。逆に言うと、わざと音質を低くしたCD教材をつけて「電話の英語」みたいな教材を売り出したらリスニングの練習になって良いかもしれないとか変なことを考える。
20 1月
先週、国際学会でインドのハイデラバードに行ってきて、日本人の英語の学習に欠けている、とても大事な要素を改めて認識した気がしました。
それは、「不潔な英語」に強くなろう、ということです。
この「不潔な英語」というのは、なにも “shit” や “F-word” のことではなく、日本の受験英語のような、「理想の条件で話される綺麗な英語」の対局にある概念です。
例えば、大学入試では、「”might as well”を使った短い文を英作文せよ」みたいな問題が出て、それを10分も20分もかけてウーンウーンと考えて解くわけですが、実際に英語を使う時になると、そういった要求はむしろまれで、周りがうるさかったり、向こうの英語の訛りがすさまじかったり、アメリカ人によく分からない phrasal verb を連発されたりするという、理想とはほど遠い条件下で、いかにこちらの要求・意図を的確に伝えるかという能力がカギとなってくるわけです。
(そういう意味で、国際線の飛行機の中で、添乗員とやりとりする会話っていうのは、こういう不潔な英語に慣れる良い練習だと日頃から思ってます。当然のように周りはうるさいし、添乗員が綺麗な英語をしゃべってくれるとは限らないし、変なメニューが出てきたら、それは何かを聞いて即座に判断する必要がありますから。まぁ、たいがい、”orange juice”と”chicken”だけ話せればやり過ごせるとは思いますが・・・。)
英語が国際語として広く使われるようになるにつれ、海外行ったときに現地の人と話したり、「非ネイティブ」と英語を使う機会が増大していると思います。自分が、これまで英語を使ってきた相手のネイティブ:非ネイティブ比は2:8ぐらいで、英語圏で生活するようにならない限りはこの比はそんなに変わらないように思います。そうすると、不潔な英語に立ち向かう必要性というのは増えることはあっても減ることは決して無いのではないでしょう。
言葉は悪いです、インドはこの「不潔な英語」にどっぷりと浸れるいい機会だと思いました。インド人の英語は、ネイティブにすら「分からない!」と言われるほどですからね(苦笑
(ちなみに、現地でヒンディー語の入門書を買って、基本的な部分を練習していたら、英語のインド訛りの由来らしきもの分かって、少し聞き取りが楽になりました。ヒンディー語には、例えば”t”や”d”の発音に、硬口蓋音(舌を丸めて天井に付ける音)のバリエーションがあって、英語などの外来語はそちらに対応付けされるらしいです。さらに、”r”音はすべてはじき音。そうすると、例えば”doctor”が「ドクター」じゃなくて「ダークタル」という感じになる。どうりで全体的に巻き舌音っぽくなってると思った。)
では、不潔に強くなるためには、どうしたらいいの?というお話。いきなり「不潔に強くなる!」っていって、インドのような不潔英語のかたまりのような場所に突然身を投じても、せいぜいおなかを壊して(ひどい目にあって)泣きを見るのがオチだと思います。
不潔な英語に強くなるためには、やっぱり「基礎体力」だと思う。
基本的なことがしっかりと身について、理想的な環境では何の問題も無く会話できる基礎力。
少しぐらい長い文や早口にも耐えられるスピードとスタミナ。
文法や単語、状況が少しぐらい逸脱しても対応できるタフさと柔軟さ。
学校のお勉強で身につくのは、せいぜい一番上の「基礎力」だけです。スピードとスタミナ、タフさと柔軟さは、膨大な量の基礎トレーニングをこなして初めて身につくんですよね。
そういう意味では、語学っていうのは「お勉強」ではなく、スポーツの訓練や楽器の習得、ダイエットなどに非常に似たもの、だと常日頃から思っているのですが、あんまり同意してくれる人がいなさそうです・・・。
ちなみに、この「不潔な英語に強くなる」という考えかた、このエントリで渡辺千賀さんの書いている「不潔に強くなる」という考え方と非常に似ていると思っています。このエントリでは、じゃあ具体的にどうしたら良いの?という点には触れてられてはいませんが。
On Off and Beyond: 不潔に強い人間になるという強い覚悟
http://www.chikawatanabe.com/blog/2005/09/post_1.html
コメント欄より。「不潔に弱くては、楽しい冒険に満ちた自由な人生が送れない」
激しく同意。
あんまり関係ないけど、現地でインド人と話をしているとき、こっちが何かをお願いしたり、何かを質問するときに、眉間にシワを寄せて首を横に振る仕草をされることにびっくりしました。その仕草は、日本で言うといかにも「いやいや何言ってんだよコイツ」と言わんばかりのもので、それをこっちがまだ話し終えてないときにされるので、ちょっと変なこと言ったか?と心配になってしまいます。
実はこのジェズチャー、インドではどうやら「そうだね」「まったく問題ないね」という意味を表すジェズチャーらしい、というのがだんだん分かってきました。初めてこのジェスチャーを見たのが、確かホテルで荷物運びか何かを頼んだ時だったので、ああ、今のは“No problem.”の意味でやったんだな、と勝ってに解釈して、結果的には問題なかったんですけどね。
22 10月
ちょっと前の記事ですが。
日本で言う百式のインターンが近いかな?おもしろそう。
求められているスキルはこんな感じです。
- ネット、ソフトウェア、技術に対する異常なまでの執着
- Availability(=いつでも動ける力
- 文章力
- スクリーンショット取り力
コメント欄から、telecommuteおkらしい。ようするに、「こんなソフトレビューするからスクショ撮っておいてねー」っていう雑用が山のように降ってくるわけですね。最近、何でもかんでも「インターン」って言って煙に巻く傾向があるようなのでちょっと注意したいです。
5 10月
昨日のエントリの続き。
- 4. その場にいる具体的な誰かに向かって個人的に話しているように話す
タイトル通りです。「聴衆に対してパブリック・スピーキングをしている」という心構えだとどうしても緊張してしまうもの。そういうときは、聴衆の中にいる具体的な誰かを決めて、その人に個人的に話しているような気持ちで話すとだいぶ心構えが楽になります。
その「誰か」は、(1)自分の知っている人で、(2)自分の話を「うんうん頷いて」しっかり聞いてくれそうな人、だとベターです。自分は前に出た会議で、発表の途中にこのTipに気づいて、その後だいぶ楽に発表出来た経験があります。
注意点として、このテクニックのせいで、視線が一点に集中しないようにしましょう。聴衆を均等に見渡す感じで。それでもやはり話してる方としては、しっかりと聞いてくれている人のほうをつい見てしまうものですけどね。
- 5. 場を和ませ、自分も和む
欧米人はプレゼンを始める前などによくジョークなどを飛ばします。これは、聴衆の緊張を解き、親近感を増す以上に、「自分の緊張を解く」のに絶大な効果があります。でも、なかなか気の利いたジョークなんて難しいものですよね。
「場を和ませ、自分も和む」ためなら、別にジョークに限らなくても達成することができます。
自分は以前に出た学会で、重要な結論を述べているスライドのところに載っているグラフが、パワポかExcelか何かの不具合により全く表示されないというトラブルに見舞われたことがあります。「Well, there’s supposed to be a very important graph here, but …」とか言いながら困っていたら、なんとなく間が抜けた感じになって、聴衆の一人が「We can look at the results in the proceedings.」などとフォローしてくれたりして、結果的に聴衆との距離が縮まって、その後だいぶリラックスしてプレゼンに望めた、ということがあります。この場合は結果オーライで、再現するのは難しいかもしれませんが。(ちなみに発表は自分のPCに切り替えて事なきを得ました)
ちなみに、自分の分野(自然言語処理)でよくある方法としては、自然言語処理では、手法の説明をするときに「例文」をよく出すのですが、例文をその会議の会場にちなんだものにしておく、などのテクニックがあります。いつも「ぼくはうなぎだ。」では素っ気ないですからね...。
- 6. 誰かに練習に付き合ってもらう
これはTipsというか必須な気がします。日本人でも良いので一度プレゼンを聞いてもらって、よく分からない箇所が無いか指摘してもらうようにしています。話し方のチェックだけなら自分のプレゼンを録音するなりしてそれを聞けばいいのですが、自分の声を聞き直すのはかなり嫌な気分になるのであんまり気が乗らないもの。そういう時に人を使ってしまいましょう。
難点は、理解されなかったときに、それが話し手の話し方の問題なのか、聞き手の英語力の問題なのかの見極めが難しいところ。でも、指摘は真摯に受け止めて、何らかの改善を考えたほうが結果的に(人間関係も?)うまくいきます。
4 10月
最近、会議や国際学会等で英語でプレゼンする機会が増えてきたので、英語で上手くプレゼンするために心がけていることをTipsとしてまとめてみます。
- 1. 本番前に英語を慣らしておく
プレゼンの出来は、自分の場合、プレゼンの内容よりも、「自分の言いたいことの筋道がきちんと伝わったか」「緊張せずリラックスして訴えることができたか」ということに大きくかかってる気がします。そういう意味で、英語がすらすら出てくるように準備しておくことは心理的な意味でかなり重要です。
個人的な経験ですが、プレゼン前に英語のリスニングCDを聞いて耳を慣らしておく、とかいうのはあまり効果が無いです。もし教材でやるとすればリピーティングもしくはシャドウイングの方が効果が高い気がします。
それよりも、できればプレゼン前には普通に英語で会話できるチャンスを作れたほうが良いです。プレゼン前に上司や先輩と相談して、英語で話しましょう、みたいなことができるといいんですが。これが難しい場合、学会発表の場合はだいたい機材の打ち合わせや挨拶などでそのセッションの座長と話すので、そこで軽い雑談でも入れてみると良いと思います。もしくは、自分の前の発表の人に対して、質疑応答で質問してみましょう。これは英語の練習に加え、緊張をほぐす意味でおすすめです。
- 2. スクリプトを書き、練習を怠らない
事前に、どんなに大丈夫だと思っても、発表のスクリプト(台本)を一通り書いてみることにします。もしこの台本を書くときに、英作文で「う〜ん」と詰まる箇所があるなら、そこは口頭で話しても確実に詰まるところ。他には、意外と読み方の分からない単語が出てきたりして焦ることも。どんなに簡単な文でも、実際に書いてみると分かり易い言い方とか、より正確な言い回しを思いついたりします。
書いた後は、それをひたすら読んで暗記すること。だいたい5回通りぐらい練習を繰り返すと暗唱できるようになってきます。もし5回以上練習しても暗唱できない箇所がある場合は、自分の記憶力を疑う前に、その箇所の論理の流れが自然かどうか、飛躍はないかどうか、言い回しは難しすぎないかどうかをチェックしましょう。難しい言い回しを書いてそれをがんばって覚えるよりも、より自分にとって簡単な言い方に置き換えたほうが結果としてうまく行く場合が多いです。
- 3. 本番は、スクリプト通り話さない
前の項目と矛盾するようですが、本番はむしろスクリプト通り話そうとしないほうが上手く行くような気がします。というか、本番にがんばってスクリプトを思い出しているような状態になるということは、そもそも練習が足らないか、英語力が根本的に不足しているか、その両方か、というのが原因だからです。本番までにはスクリプトを「体で覚えて」、そこで使う表現をすべて吸収してしまうべきです。十分緊張がほぐれていれば、少しぐらいスクリプトを外れたとしても、本質が伝わらなくなってしまう恐れは少ないですね。
続きの3つはまた後で書く。
24 9月
LinkedInに登録してから数ヶ月。先日、ふいにInboxにメールが届いていました。なんだろう、と見てみると、某大手検索エンジン会社の人事の人でした。っていうかこう書いた時点でG.Y.M.のどれかなのはバレバレですね。さらに、過去にインターン行った会社からこんなメール来るわけないから必然的にあそこかあそこなわけです。
「○○からこんにちは」(○○は会社名)みたいなタイトルで、本文は、要するにこういうもの(もちろん原文は英語):
「
こんなプロジェクトがあって、こんな人材が欲しいんです。
あなたのプロフィール見せてもらいました。この可能性に興味はありませんか?
それか、他に興味ありそうな人知りませんか?
」
LinkedInの中ってこういうメールが飛び交ってるわけなんですね。正直メールが来たのもちょっとびっくりなんですが、LinkedInに標準で付いている返信機能にも、これまたやられました。とりあえず返信を書くわけですが、こういうメッセージを受け取ってどう思ってるかを、相手に一発で伝える機能があるんです。
えっと、再度返信はできないみたいなので記憶で書きますが、この提案はいかがですか?みたいなボタンが出てきて、「適切である」「どちらともいえない」「適切だが今はタイミングが悪い」「不適切である」のような、よく使いそうな選択肢が出てきて、それをクリックするだけでレスポンスできるというわけ。
この機能、Eメールにもあったらいいと思うんですよね。よく、相手から返信が来ないと、読んでないのか、読んでもらえたけど無視されてるのか、とか不安になるときがあるので、とりあえず「了解」「読みました」だけでもワンクリックで相手に伝えられたら便利だなぁと思うんです。わざわざ「了解しました。」だけのメールを送るのも面倒ですし。
さて、そんな感じで人事の人とやりとりが続いているわけです。メールアカウント教えて、プロジェクトの詳細とかインターンの可能性とかを相談してるわけです。現在進行形なので詳しいことは機会があれば追って書きますが、とりあえず今回のやりとりで得た教訓をまとめときますね。
ちなみにオファーだけど、インターンぐらいには行ってみたいかも。ただ就職はどうかな...。アメリカの本社に直で就職できれば良いのだけど。その辺も含めておいおい聞いてみよう。
13 7月
「そんなものはどうやらなさそうだし、あったとしてもそれだけに精を出すのは割に合わない」というのが記事タイトルに対する答えです。以下理由。
海外就職ともなれば、当然、(たとえ英語力を要求されるポジションであっても)国内での就職や留学などよりも高い英語力を求められますよね。
求人情報などを見ていても、“requirement”として“good communicator”であることを挙げている場合が多くあり、「英語ができるのはもちろんのこと、高いコミュニケーション力を求めている」ということが感じられます。つまり、海外就職で、日本人向けならまだしも、本当に対等の条件で就職しようとすれば、英語なんか出来て当たりまえ、ということです。
これは日本の就職市場を見てみれば分かりますよね。「とりあえず日本語できます」という外国人が応募してきたはいいけど、どう聞いてもお国訛りがあるし、メールや文書などを書かせるとたまに表現がおかしかったりする。あなたが人事担当者なら雇いますか?雇ったところで、即、本国送還(赴任)がいいとこです。日本人が海外就職する場合もこれと同じことが言えそうです。
それでは、海外就職において、「これを持っていれば仕事におけるコミュニケーションに困らないことを証明できる」ような英語検定試験はあるのでしょうか?TOEIC?日系企業に就職するのでなければ、おそらく海外においては知名度が低すぎるでしょう。TOEFL?これは良い線行ってると思いますが、どちらかというと留学用です。内容もacademicに偏ってます。IELTSは用途限定ですし。
むしろ、どんな英語検定試験よりも、resumeに書くと有利だと感じてることは、例えば
- 外国(英語圏)の大学・大学院を卒業している
- 外国(英語圏)の企業での就労・インターン経験がある
などがあれば、英語コミュニケーション力の証明としてよっぽど説得力がありそうです。もちろん、面接にてきっちりと話してそれを証明しなければならないですけど。
TOEIC930点を取った自分の経験からすると、「ある一定の英語レベル」を超えると、英語検定試験は勉強のモチベーションアップという目的以外、ほとんど役に立たないということが分かります。そして、その「ある一定の英語レベル」というのは、多くの英語学習者が思っている以上に、低いものだというものも分かります(「金持ちになって分かることは、金持ちにもいろんなレベルがあるということだ」という言葉を思い出します。「金持ち父さん」だったかな?)。端的に言うと、TOEIC9xx点でも、「仕事にてバリバリ話すには使い物にならない」ということです。ただし、日系企業や日本向けマーケットを担当する場合はこの限りではないかと思います。極端な場合英語が必要無い場合もありますからね。
最近個人的には、GMATやGRE、SATなどの、日本で言えばセンター試験的なものに注目してます。上の「ある一定以上の英語レベル」がきちんと計れるのではないかと思います。ただ、ここまできたら必要かどうかも分からない検定試験の勉強に精を出すよりは、実践で技術力やコミュニケーション力を鍛えたほうがよさそうです。ただ自分の場合TOEIC930を取ったのがもう3年も前のことになってしまったので、免許の更新という意味で今度の9月に受けてこようと思います。今の点数が維持できれば充分です。
7 7月
海外の大学院の留学情報を探してネットでふらふらしてて偶然見つけた、大学院修士・博士レベルの学生に対する指南書。修士・博士論文を書いて学位を得るための、心構えと役立つアドバイスが書いてあります。もう少し早く見つけて読んでいれば研究生活に対する意気込みも少しは変わったかも...。
The Researcher’s Bible
http://homepages.inf.ed.ac.uk/bundy/how-tos/resbible.html
以下、自分として参考になった(or 再認識させられた)点:
Most students pick research goals which are far too ambitious. It is particularly easy in Informatics to underestimate the amount of work necessary to automate a task.
「タスク自動化のための作業量を甘く見るな」 - これと関連して、研究において「実装力」、ようするに基本的なコンピュータリテラシとかプログラミング能力って無視できないほどウエイトを占めてるよな、って思うことが最近多いです。理論を実装してみて「感覚で理解する」っていうことも大事。
Set aside a part of the week for reading reviews and abstracts and skimming papers.
「論文やレビュー、アブスとを読む時間をつくれ」 これは耳が痛いです。自分の場合、テーマだけ大まかに決めていざ論文書くときになってはじめてその分野の関連研究を詳細に調べる、という順番でついついやってしまうことが多いから。そういう時に限って、既により良い結果を出している先行研究なんかを発見したりして泣きをみるなんてことがあるんですよね。
Once you have seen the solution to a problem it appears trivial. Then it is tempting to say `that’s too easy, I’ll try something else’. This is a non-terminating loop!
「解を見つけてしまうと、それがひどく簡単に見える。こんな簡単なわけがない、と思うと無限の深みにはまる」 - 得てして偉大な理論や解というのは単純なもの。
Doubts about your own ability can put you in a frame of mind where the dedication (Edison said that genius was 1% inspiration and 99% perspiration, and he should know.) and enthusiasm necessary to produce results evaporates.
「自分の研究能力に対する疑念が熱意を奪う」 - コツコツ小さな成功(指導教官や同僚に褒められた、ワークショップに出して良いフィードバックを受けた、etc)を積み重ねること大事。
Almost everybody finds it difficult to start work at the beginning of their working day, but once they have started, it is relatively easy to keep going.
「一日の初めに作業を始めるのは難しいが、一旦始めてしまえば楽」 - 僕は「その日にやらなければならない最も気乗りしない作業」をまず1日の最初にやってしまう、というのをモットーにしてます。なかなか難しいですがね。
Your research project must fulfil the following criteria: …
研究課題の選び方として、以下4つの条件を挙げています:(1) 熱意を持って取り組めること、(2) 修論・D論のレベルに相応なこと、(3) 3年でできること、(4) 指導者がいること。特に(1)はすごく大事。簡単に結果が出るのが分かってるけど面白くない問題より、先が見えないけど面白い問題を選んだほうが最終的には結果に結びつきやすい、気がします。
以下論文の書き方について。
Do not assume that any key ideas are too obvious to say.
「キーとなる考えが当たり前でも書け」 - 自分には当たり前でも他人には当たり前じゃないことがよくありますね。学会発表のQAで初めてそれに気づいたり。
Do not try to say too much in one paper.
「ひとつの論文に詰め込みすぎるな」 - 今後気を付けます。
最後にこれ。”Do not be too downhearted if your paper is rejected - you will be in good company.” — 論文がrejectされてもヘコむことなはい...得るものがたくさんある。
最後に論文の読み方、書き方等についても色々とアドバイスがあるので、その辺苦手意識がある人には参考になると思います。