先日、国内雑誌に投稿していた(通算)4本目のジャーナルの採録が決まった。これで学位取得のための業績の要件を(十分すぎるほど)満たしていることになり、あとは博士論文を書いて公聴会を突破すれば学位が授与される。一時はどうなることかと思ったけど、ちゃんと3年で終わってよかった(MSRにインターンに行かなければ短縮修了できたかもしれない、と後から先生に言われた。長期インターンは、そこに確実に就職するのではない限り、修士1年もしくは博士2年までに行っておくことをお勧めします)。

博士論文のタイトルは”Modeling and Selection of Context for Better Synonym Acquisition”(類義語獲得の性能向上のための文脈のモデル化と選択)で、博士論文にしてはかなり具体的なタイトルなのだけど、やってきたことは「分布類似度」を軸にして、そのための共起のモデリング、文脈の選択・拡張、機械学習の応用、というトピックを扱っていて、読むと分布類似度に関するここ10年ぐらいの関連技術が分かるチュートリアル的内容にもなっている(と期待している)。

専攻内の下読み開始があと2週間ほどで始まるので、主査・副査の先生方に渡す仮綴じの論文をあと1週間で仕上げる必要がある。といっても、内容は(大きな声では言えないが)これまで発表した論文のつぎはぎなので、新しく手法を提案するということはない。というか、博士論文に書いてあることは、必ず外部の雑誌・学会等で採録された裏付けがないと書けないので、新しいことをしようにもできない。最近また色々と新しい手法を勉強したりで、本当は色々と補強したりやりたいことがあるのだけど。

そういえばACL-IJCNLP 2009のStudent Research WorkshopのCall For Papersがいつの間にか出てた。今年のACL 2008で1回発表しているのでもう投稿はできないけど、前の発表が好評だったのか知らないが、今回はプログラム委員をやらせてもらうことになった。要するに査読をするだけなんだけど、他はそうそうたる面々なので身の引き締まる思いである。前も書いたけど、発表に対して詳細にコメントをもらえるわ、交通費はほぼ全額出るわ(ただし小切手でw)、他の発表者たちと交流する機会はたくさんあるわで、非常に良いワークショップだったので、まだ学生のひとは特権を利用してどんどん発表してみると良いと思う。