第2フェーズ – マイクロソフトでの10・11週目

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日本に帰ってきてから日記を書くのもアレだけど、せっかくなので。記憶も少しずつ薄れそうなのでダイジェスト気味に。

ミーティング

9週目の終わりに論文を提出してからはインターンは第2フェーズに入る。論文提出までに実装できなかったところや、実際にシステムをプロダクトで使ってもらう上での実装などを進める。問題を解けば解くほど、また新たな問題が出てきたりしてやりたい事がどんどん増えてどんどん面白くなっていく。実はインターンの期間を延長できる「裏技」があってぜひ使いたいのだけど、自分みたいに外国から直接来てる場合はビザの問題があって無理だそうで。もしプロジェクトが面白いという理由でどんどん延長できたら、いつのまにか1年とか平気で経ってそう。MSRはそういう環境である。

自分のプロジェクトに関するミーティング(少人数)がぼちぼち増えてくる。MSRで「ミーティング」というと、グループの人がみんな集まって話し合う会議的なものから、2人~3人が誰かのオフィス(=個室)に集まってブレストしたりするただの集まり的なものまで実に多様で柔軟である。キッチンや適当なスペース見つけてダベる場合もある。これまでは聞いてるのが中心だったけど、少しずつ参加の割合が増える。けっこう疲れる。

コードレビュー

書いたコードとシステムを、レビューと説明を兼ねて他の社員の方に見てもらう。自分がこれまで実装でウンウン悩んで工夫したところをすらすらと理解してもらえてやはりすごい。インターンが終わるとコードを書いたり見たりできなくなるので今のうちに誤解が無いように全てドキュメント化。大量になる。

提出した論文も、これまで議論に付き合ってくれた人に読んでもらってコメントをもらったりする。インターンのAriaもわざわざ時間を取ってフィードバックをくれる。今から考えると、ああした方がもっとよかった、この手法も試したい、というのが色々出てくるのだけど、これまた全部試していると気付いたら1年とか平気で経ってそうで怖い。もちろんやる価値は十分にあると思う。

もう一人の日本人社員のtakako-aさんと色々お話する機会があったので、時間を取ってお互いのプロジェクトを紹介し合ったり、他の人にプロジェクトについて話したり。ここのグループの人はほとんどがMTをやっていて、そちらにも色々と貢献できないか模索したり。気付いたら1日の半分以上人と喋っていて社員の人がみんな帰った後に夜な夜な実装を進めてたりする。こういう時にやっぱり自分は何かを作っているのが好きなんだなと身に染みて実感する。人と話してるのも楽しいけど、やっぱりウンウン考えたりコード書いたりするのが好き。きっと両者のバランスのあるところで幸福度(とパフォーマンス)が最大になる点というのがあって、それは人それぞれ最急勾配法的に探すしかないんだろうな。

そういえば今年のEMNLP08ではauthor responseというのがあるらしくて、始めての体験なので勝手が分からず戸惑っていたのだけど(AAAI, ICML, NIPSなどの学会では普通にあるそうだ)、そういえばグループのchris-qがArea Chairだったので聞いてみる。以下のページに書いてあるように、

“The author responses seem useful for clearing up misunderstandings; for addressing reviewers’ questions or confusions (indeed, reviewers can even pose explicit questions for the author response to answer); and for keeping reviewers honest (because they know that the author will flame a shoddy review).”

Jason Eisner – How to Serve as Program Chair of a Conference

http://www.cs.jhu.edu/~jason/advice/how-to-chair-a-conference.html

どうやら査読者が勘違いをしてた時に反論したりするために使うもので、おそらくaccept/rejectのボーダー付近以外のほとんどの論文には影響を与えないんじゃないかということ。ちなみに上のページ、それ以外の内容もけっこう面白いので、会議やワークショップの委員やってる人は読んでみるといいかも。

週末

週末はhisami-sさんの家で2回目のバーベキュー。また色々な人に会えて料理もおいしくて楽しかった。親戚の集まりとかもそうだけど、子供が混ざると空気が和んで会話も弾む気がする。けっこう最近買ったというアップライトピアノを弾かせてもらったのだけど、1年以上88鍵のピアノもキーボードも触ってないのでレパートリーが頭から完全に抜けてる。下宿には置きづらいけどKeystation 88esあたりの88鍵コントローラーでも欲しくなるなぁ。。。

potluck形式なのでバーベキューで焼けるものを色々と持っていったのだけど、他の人達も色々と持ってきてくれたので結局けっこう余って持ち帰ることに。余った鶏肉を一人で食べようと(ルームメイトのAlexは肉をあんまり食べない)火にかけていたら、Skypeで長電話している間に完全に焦がす。そろそろ最終週に向けて食料を計画的に消費しないといけない。ちょっと切なくなる。

日曜は少し遠出してLake Union沿いのGas Works Parkまで連れてってもらう。そもそもここに来たきっかけが、けっこう前に有名になったYouTubeの動画、”Where the hell is Matt?”:

Where the hell is Matt?

http://www.youtube.com/watch?v=bNF_P281Uu4

の2008年版の

Where the Hell is Matt? (2008)

http://www.youtube.com/watch?v=zlfKdbWwruY

をインターン中に見つけたからだった。両方ともシアトルで終わるのでどうしてだろ?と思ってたら、このMattさん、シアトル在住のゲームクリエータだそうで、2つ目の場所は友人のCharlieに聞いたらGas Works Parkだそう。Lake Unionの対岸に、シアトルのダウンタウンやBoathouse(その名の通りボートを改造した人が住める家)が臨める絶景の場所だった。シアトルに来たら一度はここに寄ってみんなでダンスを踊ってみると楽しいかもしれない。

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