インターンの侵略
アメリカの大学はそろそろ夏休みが始まっているところが多いようで、MSに来るインターンの数がとんでもないことになっている。聞くところによると今週1週間で新たに開始した人はウン十人で、オリエンテーションもMS(本社)とMSRとは別開催になった。自分のときは本社のインターンはおろかフルタイム社員と同時開催だったのに。社内の空きスペースの至るところにインターンが配属され、「こんなところで仕事!?」と思うようなところに忽然とオフィスが設置されていて、4月に始めた自分から見たらちょっと気の毒である。
インターン同士で話すときに、インターンの人数を数えるときには「busful(バス1台の)」を使う。「今週はバス2台分のインターンが来たよ!」とか。もちろん、イベントにみんなでバスに乗ってごっそりと移動する様を揶揄した冗談なんだけど。アメリカなんて、長さとか重さとか、時間以外のほとんどの単位がいまだに世界と違うんだから、人数の単位が違っても不思議じゃない。
自分のいるオフィスにもまた一人、Georgia Techから来た Jason(中国人)が配属された。研究グループは違うが、同じアジア人だけあってやっぱりノリが合うしなんとなく気楽。そのおかげで事あるごとに喋っていて研究が全然進まないのが悩ましいところ。ネックは中国語なまりの英語なんだよね・・・。インドなまりの英語は、前にも書いたけど音素が規則的にシフトしていて、対応関係を覚えると比較的聞き取りが楽になるのだけど、中国語なまりは、子音が弱いせいか全体的になんとなく滑舌が悪いような感じで、申し訳ないけどかなり苦手である。しばらくすれば慣れるものなのかなぁ。
逆にルームメイトのAlexとか、デンマークから来た別の人とか、ゲルマン語系を母語とする人たちってなんであんなに英語が流暢なんだろう・・・。(前にデンマークに学会で行ったとき、国民のほぼ全員がほぼ完璧な英語すのにびっくりした)ごくたまに言い回しが不自然なところがあるのだけど、それ以外は、まるでイギリスなまりの英語を聞いてるようでとっても自然。母語との距離が非常に近いからだと思うけど、あれだけ近いと、きっと語学というよりは単に単語の対応関係を学習するだけで済んでしまうんだろうな。うらやましい。
Cirque du Soleil
今週のイベントの目玉は、現在Redmond市内に特設会場が来ているCirque du Soleilのショー「Corteo」をみんなで見にいこう、というもの。良い席を普通に買ったら100+数十ドルしてしまうチケットを、移動も含めて無料に提供するのはさすが太っ腹。結果的に参加したインターンはバス2台分(two busfuls of interns)。みんなで会社のロビー前にわらわらと集合して会場に向かう。行き帰りのバスの中では、なぜか中国人インターンに囲まれる。というか中国人がそもそも多すぎ。バスの2/3ぐらいで中国語が飛び交っていて、アタック25的に自分まで中国語が流暢になりそうな勢いである。
ショー自体はかなり良かった。前にラスベガスで見た「O」とちがって、円形のサーカスの中心にスリット状の舞台があって、そこをシーンが推移していく感じ。観客は舞台の左右に線対称に配置されていて、皆中心を向いて鑑賞する。舞台との距離が近いせいか、「O」と比べてパフォーマンスは控えめだけど繊細でバリエーションが豊か。観客参加型のパフォーマンスとかもあったりして、会場も一体になって楽しめた。終わった後には皆総立ちで拍手。スタンディング・オベーションって自分でやったのは生まれて初めてかもしれない。
問題は、予約してあった席があんまり良くなかったこと。自分の席はまだ良かったけど、中にはカーテンの後ろに隠れて舞台があんまり見えない席もあったようで、後から文句を言ってる人もちらほら。これもまたタダだからあんまり文句は言えない。
週末、研究、COLING
金曜はメンターのhisamiさんの家に招かれて他の日本人社員の方々とバーベキュー。とても楽しい時間が過ごせて素敵な週末だった。今週でインターンシップの12週のうちちょうど半分が終わってしまったわけで、折り返し地点の区切りとしては文句無い感じ。あと1週間後に出張のために日本に帰るので、精神的にも一区切りの感が強い。研究も、提案手法の実装がとりあえず落ち着いて、あとは評価かな。EMNLPに無事まにあえばいいけど。
金曜日、仕事をしている時に気になってメールボックスを開いてみると、COLINGの査読結果が届いている。今回は、共著で出した方がOKで自分ファーストオーサーで出したほうがNGだった。はぁ。日本だと、国際学会の査読結果って、朝起きてメールを開くと届いている感じなので、こうやって仕事中に届くのは新鮮。バーべーキューが終わるまで開かなかったらもっと良い週末が過ごせたに違いない。




