先日、ふらっと立ち寄った書店で見つけた

山田 昌弘, 白河 桃子: 「婚活」時代
http://www.amazon.co.jp/dp/4887596235

が意外に面白かった。現在の結婚事情がうまくまとまっているし、就活のアナロジーも納得できる。合コンと面接が似ているということは前からけっこう言われてることだし、自分も激しく同意できる。そうすると結婚と就職も当然アナロジーで考えられるわけで。

この本自体「婚活」言いたかっただけなんちゃうか、という面も否定できないが、結婚の相手探しを「婚活」という一種の「プロジェクト」として捉えたところにこの本の功績があると思う。結婚について興味がある理系の人にこそオススメな本。理系には、仕事上のプロジェクトを推進するのは非常に上手なのに、恋愛になるとさっぱり、という人が少なからずいる。恋愛と仕事のプロジェクトが全く同じだなんて言う気はないけど、一つの考え方として興味深い。

そういえばこれに関連して、就活の話なんだけど、ちょっと前に読んだ

Orville Pierson: The Unwritten Rules of Highly Effective Job Search
http://www.amazon.com/Unwritten-Rules-Highly-Effective-Search/dp/0071464042

という本もまた面白い。日本で就活というと、履歴書の書き方とか面接の受け答えとかSPIとかそういうテクニック的なことが重視される傾向があると思うが、この本は就活自体を「プロジェクト」として捉えて、それを進捗管理しながら効率良く推進し、最終的にプロジェクトを完遂する(つまり内定ゲットする)にはどうしたら良いかという、大域的な目での考え方が書いてある。内容を全部解説しているとエントリが足らないので、その中でも一つ。非常に面白い「就活を絶対に成功させる方法」が書いてあったので紹介すると、

1. 1ページにマス目が25個ぐらい書いてある方眼紙を用意します
2. 応募した会社が不採用になるたびにマス目を「○」で埋めていきます
3. 紙全体が「○」で埋まる前には、ほぼ確実に内定をゲットしてるでしょう

というもの。ただそれだけ。それだけなんだけど、これも最もシンプルなプロジェクトの進捗管理ツールとして考えられる。「本当に就職に必要なもの」という本質を突いていて、確率論的にも精神論的にも興味深い話だった。

上の話と関連させて、これを「婚活」に応用してみると、こうなる:

1. 1ページにマス目が25個ぐらい書いてある方眼紙を用意します
2. 異性にアプローチして、振られるたびにマス目を「○」で埋めていきます
3. 紙全体が「○」で埋まる前に、ほぼ確実に彼女/彼氏をゲットしているでしょう

出会いが無い、とか、縁が無い、とよく嘆いている人のなかで、本当に25個のマスを1個1個と埋めていける勇気(というか、そもそもマス目を1個でも埋められる勇気)を持つ人がどのくらいいるでしょうか。

ということで、「あなたにも絶対に彼女がゲットできるヒミツの方法!」とかうたって白いマス目が25個書いてあるだけのPDFファイルを情報商材として12,980円ぐらいでヤフオクで売ってみたら儲かるかもしれないので誰かやってみてはいかがでしょう。