昨日のエントリの続き。

- 4. その場にいる具体的な誰かに向かって個人的に話しているように話す

タイトル通りです。「聴衆に対してパブリック・スピーキングをしている」という心構えだとどうしても緊張してしまうもの。そういうときは、聴衆の中にいる具体的な誰かを決めて、その人に個人的に話しているような気持ちで話すとだいぶ心構えが楽になります。

その「誰か」は、(1)自分の知っている人で、(2)自分の話を「うんうん頷いて」しっかり聞いてくれそうな人、だとベターです。自分は前に出た会議で、発表の途中にこのTipに気づいて、その後だいぶ楽に発表出来た経験があります。

注意点として、このテクニックのせいで、視線が一点に集中しないようにしましょう。聴衆を均等に見渡す感じで。それでもやはり話してる方としては、しっかりと聞いてくれている人のほうをつい見てしまうものですけどね。

- 5. 場を和ませ、自分も和む

欧米人はプレゼンを始める前などによくジョークなどを飛ばします。これは、聴衆の緊張を解き、親近感を増す以上に、「自分の緊張を解く」のに絶大な効果があります。でも、なかなか気の利いたジョークなんて難しいものですよね。

「場を和ませ、自分も和む」ためなら、別にジョークに限らなくても達成することができます。
自分は以前に出た学会で、重要な結論を述べているスライドのところに載っているグラフが、パワポかExcelか何かの不具合により全く表示されないというトラブルに見舞われたことがあります。「Well, there’s supposed to be a very important graph here, but …」とか言いながら困っていたら、なんとなく間が抜けた感じになって、聴衆の一人が「We can look at the results in the proceedings.」などとフォローしてくれたりして、結果的に聴衆との距離が縮まって、その後だいぶリラックスしてプレゼンに望めた、ということがあります。この場合は結果オーライで、再現するのは難しいかもしれませんが。(ちなみに発表は自分のPCに切り替えて事なきを得ました)

ちなみに、自分の分野(自然言語処理)でよくある方法としては、自然言語処理では、手法の説明をするときに「例文」をよく出すのですが、例文をその会議の会場にちなんだものにしておく、などのテクニックがあります。いつも「ぼくはうなぎだ。」では素っ気ないですからね...。

- 6. 誰かに練習に付き合ってもらう

これはTipsというか必須な気がします。日本人でも良いので一度プレゼンを聞いてもらって、よく分からない箇所が無いか指摘してもらうようにしています。話し方のチェックだけなら自分のプレゼンを録音するなりしてそれを聞けばいいのですが、自分の声を聞き直すのはかなり嫌な気分になるのであんまり気が乗らないもの。そういう時に人を使ってしまいましょう。

難点は、理解されなかったときに、それが話し手の話し方の問題なのか、聞き手の英語力の問題なのかの見極めが難しいところ。でも、指摘は真摯に受け止めて、何らかの改善を考えたほうが結果的に(人間関係も?)うまくいきます。