Microsoft Research@シアトルでのインターンから帰ってきました。コネ・社会経験ナシの情報系大学院生が、腕一本で「世界で一番アツい会社」に就職するまでの記録
27 8月
先週にかけて国際学会CONTEXTに出るためにデンマークに出張に行っていました。学会の内容についてはまた稿を改めて詳細にレポートするとして。まず写真について。
自分は海外旅行に行った時など特に、写真を撮るのが好きです。ストラップまで着けて首から下げて、ちょっと事あるごとにパシャっと。日常で何も無いときでも、人がたくさん集まった時やちょっとした飲み会の時にでも写真を撮りたくなる。カメラも普通のコンパクト・デジルだし、ウデも知識も全く無いわけですがですが、やっぱり写真は良いものです。
それで、どうして自分が最近になって写真を撮るのが好きになったのか考えてみました。そのきっかけは、やはりどう考えてもデジカメの普及のおかげなんですね。最近ではもはや言う必要の無いぐらい普及してしまったデジカメですが、もちろんデジタルの良さはあるんですが、それ以上に愛用しているデジカメの「利点」があります。
それはコンパクトな「写真ビューワー」になること。
もちろん当然の機能なんですが、自分の中ではこれがデジカメの利点の半分以上を占めてます。写真って、撮って自分で見直して思い出に浸るのも楽しいんですが、その写真を人に見せたりして土産話や何やらでわいわいやってる時がそれ以上に楽しかったりするもんなんですね。むしろそのために写真撮ってると言っても過言でも無いくらい。ちょっとしたライフログ感覚です。
逆に、海外旅行行くときになんか、日本で旅行に行った時や、家族の写真なんかを(数点でOKなので)メモリカードに書き戻して簡単に見れるようにしておくと、現地で知り合った人と話をするときなんかに良い話のネタになってとっても吉です。英語に自信がなくても写真+カタコトで充実したコミュニケーションができるに間違いなし。
ということで、これを良い機会にFlickrにアカウントを作って、実験的にですが、写真をちょいとアップしてみました。やはり撮った写真は人に見せたくなるもの。人間の本能ですね(笑
アカウント作成からアップロードまで、ものの数分で完了することができました。どの段階も2.0的にUIが作りこまれてて、なかなか快適に操作できます。自分はFlickr UploaderのMac版を使ってみたのですが、これ、機能が必要十分で直感的に使えますね。
あと、写真に位置情報を付与できる機能も発見しました。写真を地図上にドラッグするだけでマッピングできるので使い易い。旅行に行ったときの写真なんか、ついついこれで位置情報をつけたくなってしまうのがまた良くできてる。これだけで簡単な旅行記ができてしまうからね。欲を言うと、写真を地図にマッピングするときに、写真のタイトルやタグか何かから位置を自動で推定してくれたらもっと便利かなぁ、と思いました。キーワード抽出とジオコーディングを組み合わせて簡単にできそうなので、自分でそういうAPI作ってもいいかな。
ということで、これまでの旅行の写真も機会をみつけてはぼちぼちアップしていこうかなと思う次第です。
13 8月
先日、僕が開発者として参加しているプロジェクト「Serendi」の第2回ユーザーテストが都内で実施されました。非常に暑いなか、多くの人にご参加いただきました。ありがとうございます。
このSerendiについて少し紹介しますと、このプロジェクト、2006年後期未踏ソフトウェア創造事業に採択されたもので、GPS携帯を用いて参加するモバイルSNSです。位置やユーザーの嗜好に基づいて、ユーザー同士の偶然の出会いを演出してくれるという機能が特徴です。もちろん、メッセージを送ったり友人を登録できたり、と、ごく普通のSNSとして使えます。モバイルながらGoogle Mapsに対応してますので、近くにいる友人が地図上にレーダーのごとく表示される様はなかなか圧巻ですよ。
このSerendi、他のSNSにはないユニークな機能がありまして、そこを僕が主に担当しているのですが、そのユーザーの興味・趣味や友人関係などの情報から、ユーザー同士の「相性(Compatibility)」を自動で計算してくれる、というものです。上に書いた「偶然の出会い」というのは、このCompatibilityが重要なトリガーとなっています。
Compatibilityの計算アルゴリズムには色々ファクターが絡んでるのですが、大きく分けて(a)興味(interests)と(b)友人間ネットワークの2つの要素に基づいて計算されてます。(a)の興味については、「自動抽出」に対応していて、もしSerendiのユーザーがmixiやGREEなどのSNSに参加していれば、そこから日記をインポートして自動で解析してくれます。(b)についても同じで、mixiのマイミクのネットワークから、ユーザー間の「近さ」を計算してくれます。(a)については僕の専門分野である自然言語処理、(b)については共同開発者の中村さんの専門分野であるネットワーク解析を応用して実装しています。
まだまだアルゴリズムがナイーブなので、出てくるCompatibilityの値は「???」なことも多いんですが、この精度が上がっていけば、SNSを通じて趣味の友人をどんどん増やす、ということも可能になるかもしれません。もし、興味を持たれた方はぜひ使ってみてくださいね。
9 8月
LinkedInのマイミク(?)=マイネットワークの一人から、
Can you recommend someone for this job: …
というメールが届いているのに気づきました。
LinkedInには、マイネットワークの人に「こういう仕事があるんだけど、だれかいい人いない?」的なメールを送る機能があります。ワンタッチで。メール画面から“Send message -> Send job notifiation”というので送れるらしいですが、これはなかなか便利ですね。受け取った側も、これに対して返信するなり(「ここにいい人いるよ」)、誰かに転送するなり(「ちょっとこれどうよ?」)、ワンクリックで選択できるようになっているところもまたまた良さげです。
ちなみに募集はAdobeのSenior Financial Analystなんだけど誰かいないですか?あいにくそっち系の繋がりには乏しいので...。
一方で、偶然にも同じタイミングで知人から「Googleでのインターンについて知りたいんだけど」的な問い合わせが。こういう場合も、自分が適切に答えられるなら返信、他にいい人がいれば紹介、みたいな対応になるかと思いますが、なにしろ全てメールベースなんでなかなか手間がかかります。なにしろ、頭の中で自分のネットワークを「人力検索」するのが大変。笑。
ということで、こういう「求人」や「質問」をネットワークの人に気軽に発信できる、こういうLinkedInみたいなシステムが日本にもあったら便利だなぁとは思うんです。既存のSNSやblogでも募集は出せなくもないですが、ターゲットを絞れる点とネットワークが活用できる点で、やはり不特定多数に向けた求人よりも費用対効果が高い気がするんですね。ちなみに「質問」についてはLinkedInには既に“Answers”なんで機能が追加されてたり。どれだけかゆいところに手が届くんだよ、という感じです。
これ、はてなかどこかが、「はてなJob」とかいってやってくれないですかね?
アカウント管理やブログ機能なんかはバッチリなので、あとはもっと「つながる」機能が強化されれば進んで使いたいと思います。まぁ、はてなの場合、技術力というよりは、こういうサービスと、あの周辺のコミュニティの質の相性がとても良いと思うので個人的に期待しているということが大きいです。
6 8月
半ば自分用メモ。
自然言語処理の分野での学会・シンポジウムの原稿締め切りがいくつか迫っています。これまでに提出した&今後提出する予定の学会は以下の通り。なるべくたくさん採択されると良いのだけど...。
CosMo 2007 @ Roskilde, Denmark
http://clic.cimec.unitn.it/~marco.baroni/beyond_words/
IJCNLP 2008 @ Hyderabad, India
http://www.ijcnlp2008.org/
SNLP 2007 @ Bangok, Thailand
http://naist.cpe.ku.ac.th/snlp2007/
NLP若手の会 第2回シンポジウム @ 東大
http://sslab.nuee.nagoya-u.ac.jp/yans/
ACL 2008 @ Columbus, US
http://www.acl2008.org/
COLING 2008 @ Manchester, UK
http://www.coling2008.org.uk/
ところで、国際学会やシンポジウムは、実は就活をするのに絶好の場だったりします。理由は次の通り。
(1) その業界で名の通っている偉い先生方、有名な研究者等「アルファ業界人」がたくさん来ること。特にレベルの高い学会になるほど、アルファ業界人の溜まり場、社交の場のような雰囲気になっているものです。というか、学会の目的はもちろん研究を世に広めたり業界の動向を勉強したりというのも大きいのですが、それ以上に同じ分野の研究者と親睦を深めたり、観光したりするという目的のほうが大きかったりします。
(2) 自分の研究発表が名刺代わりになること。普段の飲み会なら、相手が自分のことを知らないと、場合によっては「自分PR」が充分できないことがありますよね。学会だと話は早く、自分の研究を見せて、「こんなことやってます」で済む場合が多く楽です。この点で、力作の研究発表を携えて学会に行くというメリットは大きいでしょう。
個人的には、ポスター発表が最強だと思ってます。ポスター発表だと、そもそも聞き手とのファーストコンタクトが研究発表ですし、お互いにフランクな話もしやすい雰囲気だからです。自分も学会のポスター発表で知り合って、終わった後も仲良くさせていただいている方が何人かいて、非常に貴重なつながりになっています。学会が初めての学生などは、まずポスター発表などから質問する練習をしていくと良いかと思います。
(3) 企業も目を光らせていること。最近の産学連携の流れを受けてかわかりませんが、学会には公的研究所や民間企業の方が実に多くいます。ちょっと前までは企業も半ばしぶしぶ発表してる(?)的雰囲気だったんですが最近は積極的にPRしてくる企業もちらほら。先日プラハで開かれた、自然言語処理分野で最高レベルの学会ACL 2007では、Google, Yahoo!, Microsoft, そしてPowerSetという検索エンジン各社が火花を散らしていたとか。自社PRもそうですが求人にも積極的だったようです。これについてはまた別記事に書きます。
実際、知人で国際会議で完全に一人で「野良就活」をして見事にポジションをゲットした方がいます。その方のポスター発表を聞きにいって、手渡されたのが発表資料ではなく履歴書だったのはちょっとしたカルチャーショックでしたが、そのぐらいの意気込みは必要なんでしょうね。自分も参考になります。