Microsoft Research@シアトルでのインターンから帰ってきました。コネ・社会経験ナシの情報系大学院生が、腕一本で「世界で一番アツい会社」に就職するまでの記録
2 9月
イタリアに留学して服飾デザインを学んでいる友人akira-iと話しててよく話題に上るのだけど、自分ら研究者(の卵)やらデザイナーやらは、作品(論文や服)を制作して世に出してその反応を問うのが大事な仕事である。こういうクリエイティブな仕事をしている人なら分かると思うが、こういう仕事は実は根底のところの共通点が実に多い。
ある「作品」を世に出したときには、「出す前の自分からの評価の高低」と「出した後の他人からの評価の高低」の組み合わせに4つのパターンがあることに気付く。つまり、
1.「これはいける」と思って、やっぱりウケた場合
2.「これはいける」と思ったけど、実際ウケななかった場合
3.「これはいけない」と思ったのに、なぜかウケてしまった場合
4.「これはいけない」と思って、やっぱりウケなかった場合。
1.と4.に関しては場合問題無い。自分のクリエイターとしての判断が正しかったことの証明である。2.は世間一般には「失敗」と呼ばれていて、適度な失敗はモチベーションを刺激する上でも非常に良いことである。3.は逆に注意が必要で、結果は良くても、多くの場合まぐれか自分の判断ミスである。自分を天狗にさせ、センス判断の「閾値」を下げることになる。これが特に若いうちの予期せぬ成功が人をダメにすると言われるゆえんである。特にまだ若い内は、2.のケースが多めに、なぜ自分が認められないのか、と少しハングリー気味(中二病的とも言う)に仕事に邁進したほうが結果うまくいく。
なんて、まぁこんなことを悶々と考えていたのもEMNLP落ちたからなんですけどね。こんなに悔しい不採録通知は初めてだ・・・。author responseのシステムの問題点も見えてきて、色々と言い訳したいのは山々だけど、ここは正直に認めて次でリベンジしたい。
18 8月
最終週になって、出張などで週の終わりには出かけている人などと、たぶんこれで会うの最後だから、と言って別れの挨拶をしていたりすると、あぁついにインターンも終わるんだと実感する。ドキュメントやコードの整理をはじめ、やることは依然として山積みなので、ゆっくり感傷に浸っている暇もない。論文提出後の最後の2~3週間ぐらいは夜は早めにアパートに帰ろう思ってたものの、結局提出前とあんまり変わらない時間に帰宅していたりする。
最後の週末に、ルームメイトのAlexと別れの時がきた。彼は自分より1週間遅くインターンを始めたが、自分が2週間休みを取ったため結局1週間早く終わることになる。ヨーロッパに行ったときなど、きっと連絡することにして再会を約束しながら見送る。アパート全体を自由に使えるのは良いのだけど、この巨大なアパートに一人というのはどこか寂しい気もする。そして(ありがた迷惑だが)冷蔵庫に大量に食材を残して行ったのでそれを処理したり。最初に出て行く方は気楽なもんだ。でもBraunschweigerとか初めて食べたけどけっこうウマい。
Teriyaki
どうでもいいことだけど、シアトル周辺には妙に「Teriyaki」レストランが多い。ランチで一緒に行くメンバーも行く先のカフェテリアもだいたい決まっているのだけど、最終週のある日、時間も遅いし、道の向こうに警察が立っていてヘタに道路を横断できないということで、MSのキャンパスの南のはずれにあるTeriyaki店へ。アメリカでは、肉に醤油ベースで日本風の味付けがしてある料理ならなんでも「テリヤキ」である。なのでスーパーに行くと「テリヤキ・ソース」やら「テリヤキ・ビーフジャーキー」などの変テコな食べ物が売ってる。「本当はテリヤキていうのは調理法を差す言葉で・・・」ってちゃんと説明してみる。「確かに日本に行った時もテリヤキなんて名前の料理は無かったな」とBob談。そりゃそーだ。
同じアメリカでも、前に行ったカリフォルニアと比べてみると、地域によって店などの分布がけっこう違って面白い。シアトルのダウンタウンでは、「ほぼ1ブロックに1つずつスタバがある」「スタバの店内から隣のスタバが見える」というのは有名な話で、誇張が入ってるがあながち嘘でも無いのだけど、逆にアメリカで定番のWalmartを1度も見なかったのは不思議だ。誰かが「スタバの密度とWalmartの密度は反比例するんだよ」と冗談で言ってた気がする。一方でQFCというスーパーマーケットがけっこうたくさんあって、あまりに多いので地元の人はてっきり全米展開してるもんだと思ってるそうな。一つの地域だけ見て「全米」に一般化してしまうのはちょっと危険だ。
最終日
最終日には、ちょっとしたお別れパーティーを兼ねて、会議室を予約して日本茶を飲みながらダベるお茶会みたいなものをhisamiさんが企画してくれる。今回のインターンでは、正式なFinal Presentationをやってない(プロジェクトについて小出しに話す機会がたくさんあったし、そのせいもあって周りの人はだいたい何やってるか知ってる)のでこのような機会はありがたい。MSRでは、その月の最終金曜日には「Wine Down」というイベントがあって、1階のロビーで無料の食事とワインが提供されるので、月の最終金曜日の午後3時頃からはもう仕事する雰囲気ではない(一方かわいそうなインターン達はワインを横目で必死にデバッグしてたりしてるが・・・)。そのせいもあってけっこうお茶会にも人が来てくれてちょっと嬉しい。
会の終わりに、みんなで写真を撮るのはどう?と提案してみたら、あっさりとOKだそうで、MSRの建物の階段のところで並んで記念写真。このあたり、会社の中で写真を撮ることはもってのほか、カメラを持ち込むことさえ気軽にできないGoogleとはえらい違いである。
お茶会の後は、コードやドキュメントの最終確認。帰国した後はコードを見ることすらできなくなるので、プロジェクトの今後のためにもここでしっかりやっておくのが重要。合間をぬって、お世話になった人に挨拶しに行ったり、逆にオフィスまで挨拶に来たりしてくれる人も。最後には、自分とおなじオフィス(インターン用の4人部屋)で仲良くしていたSaraとJasonにお別れをする。オフィスの4人、インターンの後半では、昼休みの時間をスケジューラでブロックしてまで一緒にランチに行ってたぐらい仲良かったので名残惜しい。境遇も似てるので色んな話を一緒にしたものだが、きっとどこかの学会で会えるはずなので(直近ではEMNLP08)、お互いに今後の健闘を祈りつつオフィスを後にする。
隠し部屋
その後はhisamiさんに食事に連れて行ってもらった後アパートへ。色々と借りていたものもあったので、自分が新たに買ったもモノも含めてごっそりとお返しする。MSRのインターンに代々伝わる和食キットについては、ここで前にも書いたしmamoru-kさんのブログでも何度か登場していたが、それにさらにドライブ地図セットやら自転車用の空気入れ+ヘルメットやら色々なものが加わり、キットの規模がさらに増している。そのまま来年のインターンに残してくれるそうなので、こういう日用品の調達にあまり悩まされずに研究に没頭できるのはうらやましいかも・・・。
アパートのガレージに車を入れている時に、奥に見慣れないドアがあるのをHisamiさんが発見する。開けてみるとなんとそこにはもう一つの見知らぬ部屋が。こちらは入り口とは逆の通りに面した部屋で、これもこの巨大なアパートの一部らしい。というかAlexと二人で3ヶ月間住んでて誰もこの「隠し部屋」の存在に気付かなかったのはかなりマヌケな話ではあるが、それにしてもこのアパートの広さはやはり尋常じゃない。通りに面しているのでこの部屋をちょっとしたオフィスに改造して商売でも始められそうな感じ。帰国後焦ってAlexに報告することにする。
出国
最終日の次の日にはもう出国の日である。今回取得したJ1ビザでは、プログラム終了後も1ヶ月以内ならアメリカ国内に残って観光などができるが、日本時間の次の月曜に間に合うためには、やはりアメリカ時間で土曜のうちに出発しておきたかったのだ。
帰りはEstrellaがアパートから空港まで送ってくれる。彼女は最初はチューターとして、craigslistで適当に見つけて時間いくらで英語の練習に付き合ってもらってたのだが、話も合ってだいぶ仲良くなったので、後半は英語の練習関係ナシにランチに行ったりディナーに誘ってくれたりしてたのだった。帰国後もコンスタントに週1でSkypeで話したりして、間違いなく今回のインターンにおけるキーパーソンの一人である。最後にお互いともに少しウルっと来てしまうような別れって、人生で何度もあるものでもない。
(ちなみに彼女、ESLの経験豊かだしとても良い先生なので、英会話力の向上などでもし困ってて興味がある方がいたら言ってくれれば紹介します)
結局、荷物を別便で日本に送るのが面倒だったので、不要なものをけっこう捨てたり人にあげたりした割にはチェックイン荷物がとんでもない量になる。スーツケースも大きかったのであっさりと重量オーバー、”Very Heavy”のタグをつけられて50ドルの追加料金を徴収される。シアトルの気候が予測できなくて服が大量になったのが最大の敗因なので、インターンに来るときはファッションについては多少目をつぶらないといけないと思った。
帰国後
帰国1週間後、研究室でのミーティングでさっそく「MSRインターン報告」と題してプロジェクトの内容をプレゼンする。最初から最後まで通して説明するのは初めてだし、スライドも全部書き下ろしである。ずっと英語で考えてきたプロジェクトを日本語で説明するのはけっこう骨が折れるが、遅かれ早かれ必要になるので訳語をウンウン考える。
今回のプロジェクトは研究ネタとしては「狭く深い」というよりは「広く浅い」話なので、例をたくさん交えながら、モデルの難しいところも数式をなるべく出さずにさらっと流す(数式を著書に1つ加えるたびに売り上げが半減する、と言ったのはスティーブン・ホーキングだったか)。対象が日本語だし例が身近なので、研究室の皆さんも楽しんでくれてたようでよかった。この話、今度9月の第3回NLP若手の会でさっそく発表する(採択通知をいただいた)ので、また濃ゆい議論ができるのが楽しみである。
9 8月
今さらですがマイクロソフト・リサーチでのインターンシップ最終週を紹介。EMNLPのauthor responseも書いたし、明日から休暇で青島まで4日ほど行ってきます。
MindNet
MSRのNLPグループでのプロジェクトの一つにMindNetというものがあって、このプロジェクト自体、NLPグループ設立初期のころからあるけっこう古いものである。ずっと前にたまたまランチでその話題が出たときに、自分の興味と近いので興奮して話を聞いてたら、ミーティングとして時間を取ってプロジェクトについて紹介してくれることになった。lucy-vとbill-dがプロジェクトの概要からデモまでをざっと話してくれたので、興奮してインターンのHoifungと一緒に質問しまくる。もう最終週で機会が無いということで2回目の機会まで用意してくれて本当にありがたい。
実は自分がMSRのことを始めて知ったのもこのMindNetがきっかけで、数年前の言語処理学会全国大会(@高松)でhisamiさんが発表しに来てた時に遡る。そのときは研究の右も左も分からないM1だった気がするが、同義語抽出の話と関係があるので果敢にも質問しに行ってた。このときに既に「この人たちはすげえ」と感動して、研究室に戻ってから興奮気味に論文を紹介していた記憶があるけど、まさかこんな感じで中で一緒に仕事ができるなんて夢にも思わなかった。
インターン最終日にはlucy-vが用事があるということで早めにお別れの挨拶。MindNetに興味があるなら自分にプロジェクトを設定しておいてあげるから来年も来なよ、と言ってくれてちょっと嬉しいけど、「いや実はもうPh.D.最終学年なんですけど」って話する。そういえばまだ言ってなかった。後は就職の話とか。もう1年あったらインターンでまたぜひ来てみたい。
クルージング
月曜にはインターンのイベントでクルージングがあるというので行ってくる。バス4台分ぐらいのインターンがみんな3階建てぐらいの巨大なボートに乗り込み、Lake Washingtonの湖岸を湖側から見て回るというもの。本当は他に行きたいトークがって迷っていたのだけど、結局色々な人とたくさん話せて来てよかったと思った。同じグループのインターンのYiが同じくPh.D.の最終学年なので進路について色々と相談したり。彼は「ポスドクでヨーロッパを転々としたい」って(半分)冗談で話してたけど、けっこう魅力的な選択肢かもしれない。
クルージングの目玉はビル・ゲイツ邸を湖側から見るところで、わざわざボートを止めてガイドの人が説明してくれる。ビル・ゲイツ邸については、「地上で見える部分より地下に隠れてる部分の方が大きい」「美術品の個人ギャラリーが地下にある」「セキュリティをN人も雇ってる」など色々な噂(都市伝説)を既に聞いていたのでちゃんと説明が聞けてよかったかも。
今年からビル・ゲイツ氏は会長職を退いてしまったので、毎年恒例の「ゲイツ邸でのインターン向けBBQパーティ」はナシ。代わりにこうやって家を見れたり、あとスティーブ・バルマーに会える!みたいなイベントもあったのだけど、こちらは知る限りインターンは誰も行ってなかった(笑
最終週末
最終週の直前の週末が、インターンの実質的な最後の週末になる(本当に最後の週末は移動で全部潰れる)金曜にはCharlieが会社まで迎えに来てくれたので、Visitorとして会社内を案内する。その後は2人でVisitor Centerまで行く。マイクロソフトでは来客用に「Visitor Center」と「Company Store」が一緒になった建物があって、会社に関する展示を見たり関連グッズを買ったりできる。でも正直Visitor Centerはあまり面白くないので、これから行く人にはオススメしない。XBoxで遊ぼうにもコントローラーの電池が切れてたり壊れてたり。無料なのであんまり文句は言えない。
その後はESLの先生としてお世話になっているEstrellaの家に招かれてディナー。彼女の家、Shorelineからさらに遠いMukilteoにある。この変な名前の都市、ネイティブ・アメリカンの言葉が語源だそうで、発音しようすると今だに噛むのだけど、位置としてはLake Washington沿いのWidbey Islandのちょうど対岸にある絶景スポットである。Lake Washingtonの向こうに沈んで行く美しい夕日を眺めながら3人でおいしい食事をいただく。疲れてた割には話も盛り上がって家に着いたら12時を回る。最後の週末としては申し分ない。もうこの地域を離れなきゃいけないと思うと本当に名残惜しい気分である。
続きはまたお盆ぐらいに更新します。
31 7月
日本に帰ってきてから日記を書くのもアレだけど、せっかくなので。記憶も少しずつ薄れそうなのでダイジェスト気味に。
ミーティング
9週目の終わりに論文を提出してからはインターンは第2フェーズに入る。論文提出までに実装できなかったところや、実際にシステムをプロダクトで使ってもらう上での実装などを進める。問題を解けば解くほど、また新たな問題が出てきたりしてやりたい事がどんどん増えてどんどん面白くなっていく。実はインターンの期間を延長できる「裏技」があってぜひ使いたいのだけど、自分みたいに外国から直接来てる場合はビザの問題があって無理だそうで。もしプロジェクトが面白いという理由でどんどん延長できたら、いつのまにか1年とか平気で経ってそう。MSRはそういう環境である。
自分のプロジェクトに関するミーティング(少人数)がぼちぼち増えてくる。MSRで「ミーティング」というと、グループの人がみんな集まって話し合う会議的なものから、2人~3人が誰かのオフィス(=個室)に集まってブレストしたりするただの集まり的なものまで実に多様で柔軟である。キッチンや適当なスペース見つけてダベる場合もある。これまでは聞いてるのが中心だったけど、少しずつ参加の割合が増える。けっこう疲れる。
コードレビュー
書いたコードとシステムを、レビューと説明を兼ねて他の社員の方に見てもらう。自分がこれまで実装でウンウン悩んで工夫したところをすらすらと理解してもらえてやはりすごい。インターンが終わるとコードを書いたり見たりできなくなるので今のうちに誤解が無いように全てドキュメント化。大量になる。
提出した論文も、これまで議論に付き合ってくれた人に読んでもらってコメントをもらったりする。インターンのAriaもわざわざ時間を取ってフィードバックをくれる。今から考えると、ああした方がもっとよかった、この手法も試したい、というのが色々出てくるのだけど、これまた全部試していると気付いたら1年とか平気で経ってそうで怖い。もちろんやる価値は十分にあると思う。
もう一人の日本人社員のtakako-aさんと色々お話する機会があったので、時間を取ってお互いのプロジェクトを紹介し合ったり、他の人にプロジェクトについて話したり。ここのグループの人はほとんどがMTをやっていて、そちらにも色々と貢献できないか模索したり。気付いたら1日の半分以上人と喋っていて社員の人がみんな帰った後に夜な夜な実装を進めてたりする。こういう時にやっぱり自分は何かを作っているのが好きなんだなと身に染みて実感する。人と話してるのも楽しいけど、やっぱりウンウン考えたりコード書いたりするのが好き。きっと両者のバランスのあるところで幸福度(とパフォーマンス)が最大になる点というのがあって、それは人それぞれ最急勾配法的に探すしかないんだろうな。
そういえば今年のEMNLP08ではauthor responseというのがあるらしくて、始めての体験なので勝手が分からず戸惑っていたのだけど(AAAI, ICML, NIPSなどの学会では普通にあるそうだ)、そういえばグループのchris-qがArea Chairだったので聞いてみる。以下のページに書いてあるように、
“The author responses seem useful for clearing up misunderstandings; for addressing reviewers’ questions or confusions (indeed, reviewers can even pose explicit questions for the author response to answer); and for keeping reviewers honest (because they know that the author will flame a shoddy review).”
どうやら査読者が勘違いをしてた時に反論したりするために使うもので、おそらくaccept/rejectのボーダー付近以外のほとんどの論文には影響を与えないんじゃないかということ。ちなみに上のページ、それ以外の内容もけっこう面白いので、会議やワークショップの委員やってる人は読んでみるといいかも。
週末
週末はhisami-sさんの家で2回目のバーベキュー。また色々な人に会えて料理もおいしくて楽しかった。親戚の集まりとかもそうだけど、子供が混ざると空気が和んで会話も弾む気がする。けっこう最近買ったというアップライトピアノを弾かせてもらったのだけど、1年以上88鍵のピアノもキーボードも触ってないのでレパートリーが頭から完全に抜けてる。下宿には置きづらいけどKeystation 88esあたりの88鍵コントローラーでも欲しくなるなぁ。。。
potluck形式なのでバーベキューで焼けるものを色々と持っていったのだけど、他の人達も色々と持ってきてくれたので結局けっこう余って持ち帰ることに。余った鶏肉を一人で食べようと(ルームメイトのAlexは肉をあんまり食べない)火にかけていたら、Skypeで長電話している間に完全に焦がす。そろそろ最終週に向けて食料を計画的に消費しないといけない。ちょっと切なくなる。
日曜は少し遠出してLake Union沿いのGas Works Parkまで連れてってもらう。そもそもここに来たきっかけが、けっこう前に有名になったYouTubeの動画、”Where the hell is Matt?”:
Where the hell is Matt?
http://www.youtube.com/watch?v=bNF_P281Uu4
の2008年版の
Where the Hell is Matt? (2008)
http://www.youtube.com/watch?v=zlfKdbWwruY
をインターン中に見つけたからだった。両方ともシアトルで終わるのでどうしてだろ?と思ってたら、このMattさん、シアトル在住のゲームクリエータだそうで、2つ目の場所は友人のCharlieに聞いたらGas Works Parkだそう。Lake Unionの対岸に、シアトルのダウンタウンやBoathouse(その名の通りボートを改造した人が住める家)が臨める絶景の場所だった。シアトルに来たら一度はここに寄ってみんなでダンスを踊ってみると楽しいかもしれない。
17 7月
EMNLP
MSRのインターンで取り組んだ成果は、論文などにまとめて外部で発表するのが普通。今回こちらに来てちょうど9週目に国際学会の締め切りがあるので、それに向けてのラストスパートがスタートする。思えば、締め切り1週前からテストセットを作り始めるという強行スケジュール。前書いたようにいくら MSRで仕事がはかどるといっても、今週はさすがに休日出勤をしてしまった。Googleのインターンのときは、たまに休日出勤して無料の食事やマッサージチェアーやビリヤードを楽しんでいたのだけど、今回はちょっとわけが違うな。でもドリンクが無料なだけでもやっぱり助かる。
実験環境もかなり強力なのを用意してもらって、少なくとも日本で自分の研究室で使える以上の資源をふんだんに使えるのではかどる(ウチの研究室はサーバーなど計算機資源はあまり充実していないけど、その分使う人も少ないので1人あたりで見たらけっこう贅沢だと思う)
自分がかなり早期(4月)に来たので、ほかのインターンで今回の会議に出す人は誰もいない。自分も、締め切りがあと1週間早かったらたぶん無理だったと思う。大学でやってる研究の内容で出すインターンは何人かいて、そういう人たちは昼間はMSRの仕事をしてアパートに帰ってから大学の論文書きを進めたりしているそうで大変そうではある。MSRの仕事だけに集中できる自分はそれだけでも恵まれてるのかも。
昼は、グループの人がランチに誘ってくれるのが多いのだけど、ここ数日は実験中でちょうどタイミングが悪かったりで、毎回断り続けなければいけないのがつらいところ。結局は後からインターンどうしで連れ添って行こうか、って感じになるんだけど。ミーティングを途中で抜けたりして、自分が必死にしているので、その話を知ってるほかのインターンに会うたびに心配されたり。大学で一人で実験やっているよりも孤独感が少ないのが救い。
EUROCUP
MSでは、基本的に各棟に1つずつカフェテリアがある。自分のオフィスがある棟にも1つあって、隣接している棟がいくつかあるので、少なくとも3か所はお昼食べるところのチョイスがある。車に乗せてもらって外のレストランに行くこともしばしば。
いつもグループの人と行くところはだいたい決まっているのだけど、同じ部屋のJasonがサッカーが好きで、EUROCUPの準決勝が見たいというので、今回は液晶テレビの設置してある別の棟のカフェテリアに足を向ける。MSには数えきれないぐらい建物があって(Building番号が3桁まで行ってる)違う建物に行くと雰囲気もカフェテリアのメニューも全然違って楽しい。
EUROCUPの試合はアメリカ時間のちょうど昼で、同じ目的の社員がたくさんカフェテリアに集まって、ランチもそこそこにテレビにくぎづけ。でも、なぜか衛星中継の調子が悪くて、映像が何度か途切れてスタジオの解説者に戻ってしまう。そのたびに周りはブーイングの嵐。映像が戻ったと思ったら点が入ってたり。どうやら油売ってないでさっさと仕事に戻れということらしい。
論文書き
郷に入っては郷に従え、MSで論文を書くといえば基本的にはWordを使う。別にTeXを使っても良いそうだけど、結局ライセンス関係とか環境設定などが面倒だし、回りの人もWordで慣れてたりして、最終的にはWordを使うことになった。
Wordで数式を書くなんて何の拷問だ!?と最初は思ったものの、実はWord 2007から数式環境が一新されたようで、あの悪名高い「数式エディタ」を使わなくても楽に数式が編集できるようになっている。しかもTeXスタイルのコマンド(\sumでシグマとか)がけっこうそのまま通るから、マウスでツールバーからポチポチ選択しなくても素早く書けるし、見た目もTeXで書いたのと同じぐらい綺麗なのでWordも捨てたもんじゃないとおもう。
Wordの利点は添削機能が使えるところで、自分の書いたところをhisami-sさんに直してもらうとその結果がすぐに見えて、Accept/Rejectするだけで反映されるのが良い感じ。特に便利だと思ったのが、
自分も添削機能をONにして書き進めると、どこを直したのか差分が一目瞭然なところ。大学で先生に見てもらうときは、わざわざTeXをコンパイルしたのを印刷して、差分にマーカー引いて持っていって、先生の添削は赤で紙に直接書かれて返ってくるので、それを見ながらソースをぽちぽち直して・・・ってやってるのがかなり非効率に思えてくる。
提出
そんなこんなでなんとか締切前に論文を提出。締め切り前1日だけ実験に苦戦して日付変更線を越えてしまったことがあったけど、それでも毎日必ずアパートに帰って睡眠を6時間は取れる実に健康的な生活ができた。というか、アパートに帰るための終電ならぬ終バスが12:30ぐらいだし、夜10時を過ぎると30分に1本とか不便になるのである程度の時間で切り上げて帰らざるをえない。メンターのhisamiさんも夜7時ぐらいでさっさと帰ってしまうのも逆に密度を上げる要因になっていて助かる(大学で締め切り前だと先生が夜中とかまで付き合ってくれて逆に申し訳ない)
ワシントン大学
EMNLP08の締切が終わると、翌日からIndependence Day(7/4)で3連休。明らかにこれを狙って締切が設定してあるのだけど、論文提出直後の3連休ということで気分は最高。
英語の先生伝えで友人Charlie(ワシントン大学(UW)の1年生)を紹介してもらったので、初日はUWよりも北にあるShoreline付近まで行ってランチ。UW、近いこともあって、インターンが多数来てたり、共同でシンポジウムがあったりしてマイクロソフトとも縁が深い。ここら辺の人は誰もUniversity of Washingtonなんて呼ばずにUW(you-double-youじゃなくてyou-dubと発音する)って呼んでる。大学は大きくて、キャンパス一帯University Districtと呼ばれていていかにも大学生街というとても雰囲気の良いところなので好き。そのあとはRichmond Beachの辺が景色が良いというので車で連れてってもらう。夕焼けが特に綺麗だそうで写真家の絶好スポットになっているそうな。
日本食
やっと時間も取れて今回は自分の番だということで、3連休2日目はルームメイトのAlexに日本食を振る舞ってあげる。最寄のスーパーでは日本食というと醤油と豆腐と寿司とキリンビールぐらいしか売ってないので、会社の南にあるUwajimaya(宇和島屋)というアジア食材屋までバスで出かける。ドイツ人に振る舞う日本食といえばやっぱり肉じゃがでしょう(前回Alexもじゃがいも料理を振る舞ってくれた)、とメニューは思い立った日から心に決めていたので、必要な食材をかき集めてバックパック一杯の材料をかかえてアパートに戻る。けっこう久し振りに真面目に料理すると割と楽しい。
結果は上出来で、ここまで喜んでもらえると作った甲斐があったなと思う。「こんなに美味しければGoogleでシェフとして働けるよ!」と本人談。「ソフトウェアエンジニアじゃないのかよ」と突っ込んでおく。肉じゃがに入れた糸こんにゃく(しらたき)に、”yam noodles”って書いてあって、おぉなんと的確な訳!と思ったのだけど、そのまま全部説明したら「じゃあこれは日本のじゃがいも・ヌードルだ」って納得してた。修正するのに必死。英語で「煮物」という概念を説明するのはけっこう難しい。
その後はしばしロシアン・ティー(紅茶にジャムを入れるんではなくて、ただ単にジャムをお湯で溶かしただけのもの)を2人で楽しむ。なぜかAlex と話てると戦争の話になることが多いのだけど(まぁドイツと日本だからね)、そのたびに子供のころに「はだしのゲン」の映画を無理やり見せられてトラウマになったので映画館から逃げ出してきた思い出を話してくれる。今だったらもう一度ちゃんと見たいそうだ。
ハイキング
3連休3日目は、インターン向けイベントで、Mt. Rainer(レッドモンドのはるか南にある富士山より高い火山)にハイキングに行ってくる。今回はバス1台分のインターンが参加。2時間ほどバスに揺られて現地に到着後、軽くハイキングをしたり、昼食を食べたりする。今年の異常気象のせいで山の大部分で雪がまだ残っていて、その後雪の上をぞろぞろと歩くハイキング(Snow Hikeというらしい)を楽しむ。途中で誰かが雪玉をつくって投げ始めて、みんなでいい年こいて雪合戦にヒートアップする。楽しかったのでまたやりたいな。
Microsoft Researchのインターンは平均年齢が高めで、中には既婚で家族持ちや、本国から母親や彼女が来て一緒に住んでる人たちなどもいる。最近オフィスに加わったAlan(from UW)も奥さんを連れてきてたので一緒にいろいろ話したり。こういう休日イベントには家族や友人を連れてきてもOKで、今回はそういう人たちがあまりにも多くてインターンどうしで交流を深めるというよりは軽いツアー旅行みたいな感じだった。バスの中では最近来たインターンのHoifungとずっと話してたのだけど、彼も本国に奥さん+子供がいるそうな。Mt. Rainerには何度か来たことがあるそうで色々教えてもらう。ここにずっと住んでても、きっとアウトドアでやるレジャーに関してはネタ切れの心配はなさそうだ。
11 7月
論文提出などで忙しくて更新ずいぶん遅くなってしまったけど、マイクロソフトでの休み(2週目)をダイジェスト気味に。コロンバス@オハイオで開かれたACLという国際会議に行っていました。
着いた日。
夜10時頃嵐がすごい。ニュース見たらオハイオ上空だけ発達した雨雲。いかにも中西部的な気候。でも週の残りはいたって良い天気。
初日。
昼にStudent Lunchに行く。OSUのPh.D.の人とかと話したりする。自分と同じくStudent Research Workshopで発表するそうな。明らかに学生ではないような人が混ざってる気がするけど、アメリカのPh.D.って日本よりも平均年齢高めなので、見た目で判断するのはイクナイ。
自分のセッション(SRW)。
発表はうまくいった。先週の旭川での反省を生かして、スライドを少なめにしてアドリブ気味で喋ったからかな。hisami-sさんとmasaki-iさんが来てくれる。知り合いに見られるのが一番緊張する。
Panelの人がフィードバックをくれるというのでどんなものか期待していたら、何のことはない、よく座長が質問が出ない時にする想定質問を2~3個まとめたような感じの質問+コメントだった。というか質疑応答の時のアドリブの効かなさを何とかしたい。日本語でやってもたまに意味不明の返答をする時があるので、英語の問題ではないかもしれないけど・・・。
発表が終わったあと、何人か、自分のところに来て”Nice talk!”とか”I’ll keep an eye on you.”とか言って(質問ではなく)くれる人がいてちょっとうれしい。名前聞いとけばよかった。
SRW Lunch
セッションの関係者や発表者で懇親を深めましょうというSRW Lunchに出る。会場近くのアメリカ・レストラン。アメリカの例に漏れず料理がひどくて遅い。CMUやOSUの先生らもいた。あまりにも料理が遅くて、次のセッションに遅れないように料理が着いてからはみんなで黙々と食べる。
Syracuse大のIさんとかCMUでVisiting ResearcherをされているKさんとかとお初する。Iさんは名前とかメールでしか知らなかったのでちょっと感動。
PowerSet
の人がデモやってたのでつかまえて話したりする。技術的なことを聞いてもなんか手ごたえが無い。もっとそれっぽい人を捕まえればよかった。やっぱりビザの関係で、日本から直接のインターンは難しいかもしれない、とのこと。まぁJは大企業じゃないと難しいよね。働きたければアメリカに留学するか、それか正社員でH1Bというコースかぁ。(と思ったそばから、後日MSに買収されるというニュースが。これで自分の中で選択肢から消えたな・・・)
Banquet
学会に来て日本人グループで行動するのはあんまり好きじゃない(Banquetの時に知らない人たちに混ざったりするのが好き)のだけど、今回はそもそも日本人もあんまりいないし、良い機会なのでMS(+R)の人と一緒にごはんでもという流れで日本人グループでBanquetに。研究室のO先生とhisami-sさんが打ち解けてるのを見ると、生みの親と育ての親が仲良くしているのを見てるようで嬉しい。なんか変な例えだな・・。
その後はアメリカのローカルネタで勝手に盛り上がる。夜なのに会場はなぜか動物園。動物がみんな寝てるし、暗くて全然見えない。意味不明。
恒例のACL Presidentのスピーチはハンパ無く面白かった。毎年ウケを取るのがこのスピーチの目的みたいなモンになってて、さらに来年へのハードルが上がった気がする。”ACL Song”, もう1回見たいのだけどどっかで公開してないのかな。
MSRのひと
もけっこう来てる。インターンでもファーストオーサーで普通に発表する。Vivekの発表は(内容もプレゼンも)おもしろかった。彼は毎日夜中まで飲み歩いてたようだけど。ちなみに例の衝撃的な論文の著者Ariaも自分が一時帰国したのと入れ違いで来ている。やっぱりMSRにインターンに来る人はクオリティがハンパ無くて焦る。せっかくなので会社に帰ったあとに色々教えてもらう。
セッション
Lexical semantic acquisition系の発表をかいつまむ。今回は論文の査読回答書の期限と重なってしまって、せっかくなのにホテルで黙々と作業してたり。MSRに来て興味が広がったり新しいことを勉強したりで、これまでよりも軽く2倍の数の論文や発表に興味を持つようになって良いのだけど、そうすると途中でセッションを抜け出して観光に行くとか難しくなるな・・・。やっぱりACLだけあって、自分の興味のあった発表に隣接するものを適当に聞いてもやはり面白い。ハズレが少ないというのか。
クロージング
Area ChairのHaizhou LiさんによるACL-IJCNLP 2009の情報。Liさん、IJCNLPの時にもちょっとお話したけど温和でとっても良い人である。IJCNLPの時にもやってた「シンガポールの位置を知らない人もいるでしょうから・・」って言って地図出すジョーク(?)が今回も炸裂。公式ページにはまだ出てないけど、Full Paperの締切は2/22らしい。来年の会議のころには自分は何をやってるんだろうか。
帰り
はUnited、シカゴ経由でシアトルへ。天候の関係でアメリカ全体的に飛行機が遅れてる。自分の便も1時間ぐらい遅れて、シアトルについたらもう良い時間だったので出社せずにアパートでまったり過ごす。Alexと近況報告(といってもさほど事件も無いのだが)したり荷物整理したり。
ういろう
金曜には出社。ACLに行ってたりそのタイミングで休みを取ってたりで、NLPグループの人がほとんどいない。同じ部屋で仲良くしているSaraとJasonに日本から買ってきたおみやげ(名古屋の青柳ういろう)を渡す。日本人でも賛否が分かれる可能性のあるういろうなので心配してたけど普通においしいと評判。そのまま説明すると”Sweet Rice Paste”とかになるのだと思うけど、それだけ聞くと全然おいしそうじゃないな。Saraはそれ以来”Candy”って呼んでたけど、英語だと固形の甘いお菓子はチョコレートもキャラメルも全部ひっくるめて”Candy”なのであながち間違っていない。
週末
友人伝いで知り合ったBruceの家におじゃまする。Lake Sammamish沿いは自然が多い閑静な住宅地という感じでとても好き。天気も良いし、EMNLPに向けてラストスパート前の静かなひととときをしばし楽しむ。
18 6月
人工知能学会全国大会
6/9~11は人工知能学会全国大会の併設ワークショップJURISIN 2008
で発表するために旭川へ。こんなお話をしてきました。
このJURISIN 2008、Juris Informatics(法情報学)のワークショップなんだけど、ヨーロッパに既にあるJurix
に対抗(?)してアジア圏でも同様のことをやりましょう、という趣旨で始められたそうな。EACLとIJCNLPの関係に近いかな? 自分ら以外の参加者は法律の専門家と人工知能の論理とか推論とかやってる人が多くて発表のほとんどがちんぷんかんぷん。発表スライドの2枚目から論理式の羅列がずーーーっと続くような発表ばかりで、もうおなかいっぱい。(でもM浦先生のInvitedはむちゃくちゃ面白かったけど。)
それでも、外国人の参加者とか、ちゃんと発表を理解して適切な質疑・コメントをしている(少なくともそう見える)ようですごい。そんな話をお昼にM浦先生とかK田先生とかとしていたら、やっぱりいくら論理系の話であっても、論文のように論理式を羅列するのは良くない!ということ。「こんなフレームワークを作りました」「こういう証明をしました」って言っても、「それが何の役に立つのか」「そのキモはどこなのか」が理解されなければ意味がないので、発表なんて背景・目的をしっかり言った後で、思いっきり単純化したキモのモデルの式をばーんと出してそれで終わりで良い。それをふまえて自分の発表を見直して見ると、ちょっと詳細を語りすぎたかも。そのせいで時間もなくなってしまったわけだし、目的とキモを伝えた後で「NLP使えるよ!」ってアピールして終わりぐらいで良かったかな。
ちなみにつぎのJurixはイタリアのフィレンチェで開催なので激しく行きたい。Florenceってフィレンチェのことだったのか、初めて知った。Viennaとウイーンもそうだし、英語は何でも変な発音で読んでしまうのは勘弁してほしい。そして次のJURISINは高松で、こちらもうどんを食べに激しく行きたい。でもせっかく国際会議なんだから、もっとメジャーな場所でやったほうが良いのでは??
今回北海道初体験だったんだけど、一時帰国中で時間も無いので、旭川ラーメンを食べたりちょっと人に会ったりしただけで帰ってくる。本会議ではエクスカージョン(?)で旭山動物園に行くらしいけど、なんかあんまりうらやましくないな・・・。旭川なのにけっこう暑かったのはちょっと意外。会議室にエアコンが付いてなくて、あまりに暑いので窓全開で会議をやっていて、外の騒音とかが丸聞こえなのには参った。
不幸
旭川出張が終わってからは実家に帰ってたんだけど、身近な人に不幸があったので、実家にも近かったし葬儀に行ってくる。MSRインターンの時も、家族に不幸があって祖国に帰ってる人がいたのだが、こういうことは続く(というか、続いた時の印象が強い)もんだなぁと思う。その後は大学に顔を出して、先生や後輩と話したり、ACLのスライドを作ったり、溜まっていたペーパーワーク(というか出張関係の書類)を片付ける。今回あまりにイレギュラーな出張が多くて、先生にはご迷惑をおかけっぱなしである。感謝感謝。
時差ボケ解消テクニック
週末は友人TとかNと会ってぶらぶらしたりメシ食べたりしながら、そのまま宅飲み。インターンに行ってる間にHDDレコーダに撮り溜めた爆笑レッドカーペット(8週間ぶんぐらいある)をひたすら鑑賞して腹筋を鍛える会、みたいな感じになる。楽しすぎるのでインターンの後半が終わった後にもまたやりたい。飛行機出発は早いし、荷造りはしてないし、出発前夜にこんなことしてていいのかという感じだけど、時差ボケを直す基本は、1.長時間起きてて体内時計を狂わせてから、2.疲れ果てて現地時間の夜に寝てしまう、ことだと信じてやまないのでOK。この1.を実践する最適な方法が、出発前夜に夜通し飲むこと。思えばGoogleインターンの最終日もそんな感じだった。
前にMSの日本人社員の人たちと話していたとき時差ボケ解消の話になったのだけど、だいたいこの基本というのは同じらしい。他に時差ボケにならないために自分が実践していることは、飛行機に乗った瞬間(もっと言えば、出発地の空港にいる瞬間)から現地時間で行動するというもので、飛行機の中で現地が夜ならお酒を飲んで無理矢理寝てしまい、現地が昼ならコーヒーを頼みまくって無理矢理起きていると良い感じ。
最近、飛行機に乗る回数がやたらと多い(2週間で9回乗る)ので、ノイズキャンセル・ヘッドフォンのBOSEのQuietComfort 3を栄のアップルストアで購入する。値段が値段だけに消音性能は素晴らしいものがあって、愛用している耳栓サイレンシアと組み合わせるとほぼ無音状態を作り出すことができる。むしろあまりに周囲の音が聞こえなさすぎて使う場面によっては逆に危ないぐらい。このおかげで行きの飛行機の中ではかなり快適に眠ることができた。
一点、ヘッドフォンとしての音質はそんなに高くないのが残念なところ。純粋に静かなところで音楽を楽しむのなら、これまでiPod Touchと一緒に使ってたAKGのK324Pのほうがはるかに良い。このイヤフォン、密閉性が高いし、低音の再現性・ソリッド感がすごくて、これまで使ったイヤフォンの中でもコストパフォーマンスは高いと思う。ある程度の騒音だったらこのイヤフォンだけでほぼ十分である。
オハイオに到着
日曜のうちにACL 2008に参加するためにコロンバス@オハイオ州に到着。もともと中部国際空港→成田→デトロイト→コロンバスで飛行機を2回乗り継ぐ予定だったのが、成田→デトロイト便が混んでいるということで、なぜか中部国際空港→デトロイトの直行便になった。なぜ初めにこの便が最適便として出てこなかったのかがよく分からないが、デトロイト→コロンバスの便は変更無しなので結局あんまり得した気がしない。でもデトロイトのメトロポリタン空港は広いし、空港内にメトロが走ってるし、噴水やら鳥の放し飼いやらいろんな仕掛けがあって退屈しない。横に4列しかない30人乗りぐらいの小型機に乗ってデトロイトから1時間ほどでコロンバスへ。
ホテルに着いた後、コンビニのような売店を探すために周囲をふらふらしていると、ちょうどACLのWelcome Receptionが終わったようで、Reception会場から帰ってくるMSRの知ってる人何人かに会う。会場のOhio Statehouse(ギリシャ神殿のような造りである)まで行ってみると、会場から閉め出された参加者が集まってダベっている。適当に話しかけて状況などを聞いていたけど、知ってる人はもういなかったのでそのまま帰ってくる。ホテルのフロントが教えてくれた売店などに行ってみるも、日曜の夜遅くなのでことごとく閉まっているためおとなしく退散。レストランもけっこう閉まっていて、コロンバス街中にも人がほとんどいない。なんだか人工的なゴーストタウンのようで少し違和感がある。
時差ボケ解消テクニックのおかげで、着いた日にもかかわらず完璧なタイミングで就寝+起床することができた。発表が初日なのでちょっと心配していたがこれなら大丈夫そう。続きはまた来週!
11 6月
今週に入って、NLPグループにも新たに2人のインターンが入ってきた。もうわざわざ書くのも面倒なくらいだけど、今年来る予定の人数は聞いていたので、だいたい出そろった感じである。
インターンが多く入って来て面白いプロジェクトが色々と回っているので、lucy-vがミーティングを新たに企画してくれた。関連あるプロジェクトに関わる人があつまって、インフォーマルな感じで情報交換する。
とりあえず集まって自己紹介などをした後、とりとめなく喋っていると、自分がインターンの中でも一番プロジェクトが進んでいるので、現在やってることを即興でプレゼンすることに。社員の人と個別にミーティングしたり何やってるか話したりすることはよくあったのだけどこうやってある程度の人の前で紹介するのは初めてである。といっても、プロジェクトの、今回の聴衆に興味のある部分はhisamiさんが主に担当しているのでその話でほとんど終わる。正直自分が全部話せといわれたらできた自信が無い。
Company Store
今週が終わった段階で一度日本に帰るので、おみやげを調達するためにCompany Storeに行ってくる。この購買は、マイクロソフトの社員用+来客用に、マイクロソフト関連のグッズや、ソフトウェア、書籍などを売っていて、とくに社員とインターンは割引されたソフトウェアを買えるのが目玉。これがハンパ無く安い。ついつい買いすぎてしまう。
本当は家で遊ぶ用にXBox360が欲しかったのだけど、ソフトウェアと違ってハードウェアは割引が無いし、どうせソフトにはリージョンコードがあるし、(文字通りの、外)箱がでかすぎるので今回は見送りに。インターン終わる直前に買って郵送してもいいけど、それなら日本で買ったほうがいいな。
今週はIce Cream Socialというインターン向けのアイスクリームを食べまくるソーシャルイベントがあったが、気候の変化がまた激しくて気温があまりにも寒いので、代わりにクッキーやケーキやらを食べまくるイベントに変わった。といっても、実装のほうで手いっぱいでそれどころではなかったので、同じく「変なバグが潰せない」と嘆いていてそれどころじゃないJasonと一緒に食べ物だけをかっぱらいに行ってくる。同じ目的のインターンもけっこういて、やっぱり相変わらず全然Socialではない。
レンタカー
MSのインターンは、インターン中の通勤手段として、自転車プラン(自転車購入代を会社が援助してくれる)かレンタカープラン(レンタカー代を援助)かを選べる。レンタカープランを選んだわりには、「車を使う場面がない」といってこれまで借りてなかったルームメイトのAlexが先日ついに車(HyundaiのSonata)を借りてくる。先日、ランチでワシントン州のドライブの話が出たついでに、そのまま盛り上がってhisamiさんが色々と教えてくれて、ワシントン州のドライブマップとかガイドブックやらを貸してくれたので(感謝!)、インターン後半でドライブ旅行に行ってみようかと計画する。この「ドライブキット」も「和食キット」と同様に、来年来る人用に残して日本人インターン間で継いでいったらおもしろいかも。
一時帰国
木曜には、提案手法の有効性に対する定量的な結果もぼちぼち出てきて、週末に帰国する直前としてキリの良いところで落ちつく。金曜はミーティングやら買い出しやらでゆっくり実験しているどころではなかったのでちょうど良い。そのまま帰って、アパートに置いていくもの、日本に持って帰るもの、引き続き使うものをうんうん悩みながら選別して荷造り完了。土曜にシアトル・タコマ国際空港(Sea-Tac)まで、借りたばっかりのレンタカーでAlexに送ってもらう。土日は道が空いているし、RedmondからSea-Tacまでの道も簡単なので何の問題も無く到着。Alexはそのままシアトル散策に行くそうな。
飛行機の中では空港の売店で買ったRandy Pauschの”The Last Lecture”を読む。人前なのに何度か目から変な汁が出そうになる。家でひっそりと読めばよかった。このThe Last Lecture、たつをさんも書いてるけどYouTubeやGoogle Videoで実際の一時間半の講義全部が見られる。オススメはGoogle VideoにあるClosed Caption付きバージョン。あとで何度も見直したい。
帰りの便では、手違いで用意された朝食が足りないというトラブルに遭遇。アテンダントが謝りに来て、$10分のクーポン(マイルにも換算できる)をもらったのだけど、その後、ビジネスクラスのほうで余分があったらしくて、機内食だけグレードアップされた。クーポンも既にもらっているので、両方もらっていいの?って聞いたらOKだそうで、なんか得した気分である。でもアップグレードされた後の機内食も全然おいしくないんだけど・・・。この味なら、アップグレードされる「前」はどんなんだったんだよ、と逆に怖くなる。さすがノースウェスト航空である。
本物のプログラマは蝶を使う
おまけ。会社のMLで昼間っからエディタ戦争が勃発していた。よくある光景。
そこ経由で知ったマンガだけど、思わず吹いたので紹介。
Real Programmers
http://xkcd.com/378/
以下、セリフ訳してみました。
nano?本物のプログラマはemacsを使うんだよ。 おい、本物のプログラマはvimを使うんだ。 おっと、本物のプログラマはedを使うんじゃないか。 いやいや、本物のプログラマはcatを使うんだよ。 本当のプログラマは、磁気を帯びた針と器用な手を使うのだよ。 悪いけど、本当のプログラマは蝶を使うのさ。 手のひらを広げて、繊細な羽をひとはばたきさせるだろ。 するとその空気の撹乱が次第に波及していき、上空の大気渦の流れを変えるんだ。 これが引き金になって、空気の高密度領域が一時的に形成されて、 それがレンズの働きをして、地球に降り注ぐ宇宙線を屈折させる。 最後にそいつがディスクのプラッタ上に焦点を結び、狙ったビットを反転させるのさ。 ナイス。もちろんemacsにはそれをやるコマンドがあるんだけどな。 そうそう!C-x M-c M-butterflyコマンド、懐かしいな。 くそっ、Emacsめ。
そういえば前に見たButterfly Effect、けっこう面白かった。ちょっと悲しい話だけど見終わった後の感じもなんかさわやか。もう一度見たい。
3 6月
インターンの侵略
アメリカの大学はそろそろ夏休みが始まっているところが多いようで、MSに来るインターンの数がとんでもないことになっている。聞くところによると今週1週間で新たに開始した人はウン十人で、オリエンテーションもMS(本社)とMSRとは別開催になった。自分のときは本社のインターンはおろかフルタイム社員と同時開催だったのに。社内の空きスペースの至るところにインターンが配属され、「こんなところで仕事!?」と思うようなところに忽然とオフィスが設置されていて、4月に始めた自分から見たらちょっと気の毒である。
インターン同士で話すときに、インターンの人数を数えるときには「busful(バス1台の)」を使う。「今週はバス2台分のインターンが来たよ!」とか。もちろん、イベントにみんなでバスに乗ってごっそりと移動する様を揶揄した冗談なんだけど。アメリカなんて、長さとか重さとか、時間以外のほとんどの単位がいまだに世界と違うんだから、人数の単位が違っても不思議じゃない。
自分のいるオフィスにもまた一人、Georgia Techから来た Jason(中国人)が配属された。研究グループは違うが、同じアジア人だけあってやっぱりノリが合うしなんとなく気楽。そのおかげで事あるごとに喋っていて研究が全然進まないのが悩ましいところ。ネックは中国語なまりの英語なんだよね・・・。インドなまりの英語は、前にも書いたけど音素が規則的にシフトしていて、対応関係を覚えると比較的聞き取りが楽になるのだけど、中国語なまりは、子音が弱いせいか全体的になんとなく滑舌が悪いような感じで、申し訳ないけどかなり苦手である。しばらくすれば慣れるものなのかなぁ。
逆にルームメイトのAlexとか、デンマークから来た別の人とか、ゲルマン語系を母語とする人たちってなんであんなに英語が流暢なんだろう・・・。(前にデンマークに学会で行ったとき、国民のほぼ全員がほぼ完璧な英語すのにびっくりした)ごくたまに言い回しが不自然なところがあるのだけど、それ以外は、まるでイギリスなまりの英語を聞いてるようでとっても自然。母語との距離が非常に近いからだと思うけど、あれだけ近いと、きっと語学というよりは単に単語の対応関係を学習するだけで済んでしまうんだろうな。うらやましい。
Cirque du Soleil
今週のイベントの目玉は、現在Redmond市内に特設会場が来ているCirque du Soleilのショー「Corteo」をみんなで見にいこう、というもの。良い席を普通に買ったら100+数十ドルしてしまうチケットを、移動も含めて無料に提供するのはさすが太っ腹。結果的に参加したインターンはバス2台分(two busfuls of interns)。みんなで会社のロビー前にわらわらと集合して会場に向かう。行き帰りのバスの中では、なぜか中国人インターンに囲まれる。というか中国人がそもそも多すぎ。バスの2/3ぐらいで中国語が飛び交っていて、アタック25的に自分まで中国語が流暢になりそうな勢いである。
ショー自体はかなり良かった。前にラスベガスで見た「O」とちがって、円形のサーカスの中心にスリット状の舞台があって、そこをシーンが推移していく感じ。観客は舞台の左右に線対称に配置されていて、皆中心を向いて鑑賞する。舞台との距離が近いせいか、「O」と比べてパフォーマンスは控えめだけど繊細でバリエーションが豊か。観客参加型のパフォーマンスとかもあったりして、会場も一体になって楽しめた。終わった後には皆総立ちで拍手。スタンディング・オベーションって自分でやったのは生まれて初めてかもしれない。
問題は、予約してあった席があんまり良くなかったこと。自分の席はまだ良かったけど、中にはカーテンの後ろに隠れて舞台があんまり見えない席もあったようで、後から文句を言ってる人もちらほら。これもまたタダだからあんまり文句は言えない。
週末、研究、COLING
金曜はメンターのhisamiさんの家に招かれて他の日本人社員の方々とバーベキュー。とても楽しい時間が過ごせて素敵な週末だった。今週でインターンシップの12週のうちちょうど半分が終わってしまったわけで、折り返し地点の区切りとしては文句無い感じ。あと1週間後に出張のために日本に帰るので、精神的にも一区切りの感が強い。研究も、提案手法の実装がとりあえず落ち着いて、あとは評価かな。EMNLPに無事まにあえばいいけど。
金曜日、仕事をしている時に気になってメールボックスを開いてみると、COLINGの査読結果が届いている。今回は、共著で出した方がOKで自分ファーストオーサーで出したほうがNGだった。はぁ。日本だと、国際学会の査読結果って、朝起きてメールを開くと届いている感じなので、こうやって仕事中に届くのは新鮮。バーべーキューが終わるまで開かなかったらもっと良い週末が過ごせたに違いない。
29 5月
今週から、同じ自然言語処理グループでインターンすることになったSara(from Mexico)が仲間に加わった。一緒のキュービクルに配属される。だいたいインターンに来て最初につまずくところは同じなので、研究所の中のこととかツールの使い方とかを教えていると、自分も5週間目だけだけど少しだけ先輩になった気がして複雑な心境である。ついこの前まで「まだ来て1週目なんですよ」「まだ2週目なんですよ」って言ってたのが、「もうすぐ半分ですよ」に変わった。これは焦る。すぐ隣のグループにも中国人のインターンが2人増えて、1人で研究にずっと集中できた4月と比べてだいぶ賑やかになってきた。これはこれで楽しいけど、研究に集中する時間を意識的に確保しないとな。
MSRのインターンで集まってランチ食べない?的なお誘いがMLにちょくちょく流れているので顔を出しに行ってくる。MSRのインターンはだいたい Ph.D の学生が多くて、本社のインターンより平均年齢も高いし落ち着いてるのでまったり話せて良い感じ。ちなみにこういう多人数を相手にしたメールに対して、MLやCC に入っている人のアドレスをToやCCに加えずに、本人だけに返信することを「little-”r”」するというらしい。「Please little-”r” me.」とか動詞として使う。反対語は「Big-”R”」だそうだ(”r”はreplyから来ている)。
ちなみにメール繋がりで、たくさんの人が見てるMLとかで、質問に対して誰かが「Just google it.(ググってみれば)」とか言うとすかさず横から「Did you mean “Just ‘live search’ it”?(ライブサーチのことかな?)」とかツッコミが入るのがさすがMSという感じがする。でも申し訳ないけどGoogleもけっこう使ってて(無いと死んじゃう)、みんながみんなLive Searchでググっているわけでは全然ない。きっとYahoo!にしても同じだと思う。
日本人インターン
水曜は、プロダクトチームの日本人の方とメンターのhisamiさんと中華料理屋へランチに。今抱えている問題が非常に似てて、今回のプロジェクトで良い感じにプロダクトチームの方とも絡めそうなので興味深い話ができた。その時に「日本人のインターン全然見ないね」的な話になったのだが、日本人でMSRへインターンに来たのは去年のmamoru-kさんが最初だとばかり思っていたら、その前にTeddyで有名な五十嵐先生がMSRにインターンで来てたことがあるらしい。まだ掘り返したら出てくるかも。しかしMSRにインターンで来る人はみんなクオリティが高すぎて焦る。
天候がおかしい
これまで日本の冬並みに寒い天気がずっと続いてたと思ったら、先週末は突然気温が上がって、80°Fぐらいの暑い日になる。天気予報によるとこの時期にしては記録的な暑さらしくて、インターン期間も半分終わらない間に、雪が降るような記録的な寒さと、夏服でちょうど良いぐらいの記録的な暑さを体験できた自分は運が良いのか悪いのかよく分からない。
こっちに来てから人と天気の話をすることが比較的多いのだけど、これは別に初対面の人だから無難な天候の話題で、とかいう表面的は話ではなくて、本当に天候がネタになるほど今年の天気はおかしい。シアトルはずっと雨が降ってることで有名だけど、割と変化の少ない天候でタチは良い(ネブラスカ出身の楽器屋のにーちゃん談)、という話だったのだが、今年はそうも簡単ではないようだ。
暖炉
ある日アパートに帰ってくると、ルームメイトのAlexが暖炉の前で格闘している。このアパートに暖炉がついてたことすら忘れかけてた自分(というか、暖炉ってどういうタイミングで、どういうシチュエーションで使えばいいかわからない日本人の自分)だけど、散歩して拾ってきたぶっとい薪で必死に火をつけようとしているので、無理だと思いながらも参戦する。このアパートには他にもただっぴろいバルコニーやら使いきれないぐらい広いクローゼットやらが色々あってびっくりハウスのようで楽しい。普段読まないのに勝手に配達されてくる新聞を大量につかってなんとか火をおこす。暖炉の火にあたりながら家族団らんとかも良いよな、と思う。日本で言うと掘りごたつ的なノリに近いかな。
火がついたところで、「暖炉の火でウインナー焼いて食べようぜ」的な流れに。2人で適当に火であぶってウインナーを食べる変なバーベキュー・パーティーになる。「次やるときはさ、ポテトとかも焼けるかな?」と楽しそうにしている彼は間違いなくドイツ人である。
Northwest Folklife
今週末は Memorial Day で3連休。シアトルで開かれているNorthwest Folklifeが面白そうという話を聞いたので、ESLの先生してもらってる人と一緒に行ってくる。このイベント、Seattle Center一帯を全部使って、いろんなグループが集まって世界中の民族音楽や踊りをひたすら披露しまくるという巨大なもので、人出もハンパない。普通に見るだけの演奏もあれば、観客も参加して一緒にダンスしようというような参加型パフォーマンスもある。出店で陶芸品や軽食も売っていて、ちょっとクオリティの高い学園祭のようで一日じゅういても楽しめる。家族連れで来ると良い感じ(そしてなぜだか犬を連れてる人が多い)。
火曜に会社に行ってから、Northwest Folklifeで銃撃事件があったことを教えてもらう。男同士がケンカしているときに間違って発砲してしまったようで、周りにいた人3人を貫通したらしい。あれだけ人でごった返してたら3人ぐらい巻き添えくらうわな、と思うものの、それがローカルニュースのトップを飾るぐらいで、あとはいたって平和な治安の良い地域である。緯度が高くてしかもタイムゾーンの西のはずれにあるため、夜は9時ごろまで明るいし、夜中で女の人一人で歩いてても問題ないくらい。そのおかげでついつい会社に長居してしまいがち。